介護日記・二人の父の雑記帳 第101回〜

【第133回】優しい気持ちで介護するには? (私なりの認知症介護 その3)(2006年11月29日)

◆カーッとなったり、イライラする時には?
認知症の人の介護にあたって、最も難しいのは、介護者が怒りたくなったり、イライラする気持ちとどのように付き合って行けば優しく介護できるのか?と言う事かもしれません。
怒ってはいけないとわかっていても、認知症の人の状態によっては、カーッとなってしまい怒ってしまうこともあるでしょう。
認知症の人の立場になって考えれば、してはいけないとわかっているのに、それができない。
私の血液型はO型なのですが、そのせいか楽観的な部分があったり、年の功で「でも、待てよ?」と一歩離れて考えることができるタイプになってきました。
それでも、女神ではありませんから、以前書いた自宅での父の入浴介助の時など、カーッとなることがたまにありました。

では、具体的にどうしたら良いか?
カーッとなったら、その場を離れて気分を落ち着ける。
別の場所で、時間が経つのを待つ。
そうすれば、時間が冷静な気持ちにさせてくれるはずです。
その間、危険がない限り、認知症の人を置き去りにしても、それは仕方ないと思います。
認知症の人も、一人になって何か思うことがあるかもしれませんし、気分も変わるかもしれません。
介護者が少し冷静になれたら、今までのことは何もなかったかのように、ニッコリ笑って介護をやり直せば良いのです。
介護者がニッコリ笑っていれば、それまで不穏だった認知症の人も、この時ばかりは、きっと様子が変わるでしょう。
怒った顔より、誰だって笑った顔の方が良いに決まっていますもの。

◆認知症の人は介護者を必要としている
怒らないで済むように、イライラしないで済むように、なぜそうなるかを考えて、怒らないで済む対策を取ることも大事です。
楽をして介護することです。
認知症の人はできなくて当たり前、ゆっくり時間をかけることも当たり前、わかってくれないのも当たり前。
一人ではできないことだらけです。
だから、大きく、ゆったりした気持ちで、のんびり構えることです。
そして、認知症の人には介護者が何と言っても絶対必要なのです。
認知症の人が暴言や暴力を振るったとしても、やっぱり介護者が必要とされているのです。
それを忘れないように…。
父を介護してそう思いました。

◆介護者は演技者になる
認知症の相手は変わることができません。
介護者が変わる努力をするのです。
介護者が変われば認知症の人の様子も自然と変わるでしょう。
しかし、介護者が変わるというのが、これまた難しい。
そこで一案。
演技者になったつもりで、カーッとなったり、イライラしない自分を演じるのです。
本当は怒りたいんだけれど、怒らない優しい人間を演じるのです。
これは「演技なんだ!」と思って無理して演じる、または演じたふりをしてみるのです。
学芸会の役者になったつもりで。
「演技者になったつもり」だから、「観客もいるつもり」で。
カーッとなったり、イライラしていたら、観客が見ていますよ!
それが成功して、何度も経験していくうちに、演技ではなく自然とできるようになるはずです。
カーッとなったり、イライラしない自分に。
私は、そんなやり方で、乗り切ってきました。
演技が上手く行って、父が穏やかになり、自分がしている「優しさのふり」が、「ふり」でなくなってきた時、「やっと掴めたな!」と思いました。
「演技する」方法は、父が認知症中期で、これから介護保険を利用しようかと思っていた頃、初めて買った認知症介護体験の本に書いてあったので、試してみて実感したことです。
私なりのやり方ですが、参考になれば嬉しいです。

【第134回】有料老人ホームへプレ引越し(2006年11月30日)については、こちらへ。

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