介護日記・二人の父の雑記帳 第101回〜

【第129回】私なりの認知症介護(2006年11月24日

◆血液型
私は血液型がO型で、典型的なお気楽タイプと人に言われます。
でも、自分では結構几帳面なところがあると思っています。
自分では気分はA型のつもりですが、人にはそうじゃないと言われます。
まぁ、見た目がお気楽な顔をしていまして、自分では大笑いしたつもりもないのに、写真を見ると必要以上の笑い顔をしていて失望したりします(笑)
楽しそうで、優しそうに見えるらしいですが、それゆえ、甘くみられがちで損することもあると思っています。
でも、気分はA型のきっちり型のつもりです(笑)
A型にちょっと憧れます。
ちなみに、認知症の父タクさんはA型に見えるとても几帳面な人でしたが、実はO型でお気楽な面もありました。
認知症の父の介護にあたっては、私のそんな外見と性格が幸いしたかもしれません。

【私なりの認知症介護】
父は、「頭がバカになってしまった、首くくって死にたい」と、5~6年前の認知症中期の頃言っていました。
これは以前にも少し書きました。
どうしたら、そんな父の辛い思いを受け止めて、生きがいを見つけてあげて過ごして行かれるのか??

◆その場だけでも楽しい時間を
私の場合は通い介護だったので、父と過ごす時間は限られたものでした。
その場だけのものでも、父が嫌な思いをせずに楽しく過ごせることなら「良し」と思っていました。
楽しいことをしている間は、父は落ち着いていました。
認知症の父にとって生きがいとは、「家族と一緒に楽しく過ごす時間」なのではないかと思いました。
たとえ、私のことを誰だかわかっていなくても。
のちに、特養に入居してからも、特養の職員さんに伝えたことは、「父にとって楽しく過ごせること」でした。
そして、それを補う形として「特養で家族と一緒に楽しく過ごす時間」となりました。
一つ屋根の下で、ずっと生活を共にされている場合は、なかなか私のように割り切れないかもしれませんが。

◆楽しい時間とは??
父を楽しくさせることとは??
話し相手になってあげる。
父が好きなおやつを一緒に食べたり、父が好きな歌を一緒に歌ったり、TVも説明しないとわからないけれど、父が好きな相撲を解説しながら観たり、気分を変えて外に散歩に行ったり、バスに乗って父が好きなウィンドショッピングに出たり。
認知症以前に父が好きだった事柄の中から、父が楽しい気分になることを一緒にしてあげるだけでした。
すぐにそのことを忘れてしまうけれど、その時楽しい気持ちで過ごせれば良いのではないかと。
新しく何かをさせようとするのは、ある程度認知症が進んでからは所詮無理でした。
無理なことはさせない、望まない。
父ができないことはさせない、無理強いしない。
あとになって忘れてしまうけれど、とにかく、「今」しかない。
「今」を楽しく!!

◆父の気持ちよりも優先することとは?
しかし、場合によっては、父の思いに任せていてはいけないこともあります。
たとえば、危険なこと。
つまり、健康や生命に関わることに繋がる恐れがあること。
そして、父の生活状況が現在より悪くなる可能性があること、など。
認知症である父の狭い範囲の考えを尊重していたら、肝心な部分を見失うこともあります。
そのような時は、父には申し訳ないけれど、嘘をついて、父にわかる話し方で、それとなく父の気持ちを私の考えに添わせるようにしました。
一時的に父の気持ちから外れることであっても、のちに良い結果を生む可能性があることならば、父のためにやってみました。
父のためばかりではなく、自分や家族のためである場合もあります。
今年の夏、父の歯を16本全部抜歯する時も、何カ月か様子をみて考えました。
父には一時的に痛く辛い思いをさせましたが、その先に良い可能性があるので、「歯医者さんに行って歯を治してもらおう」と言って連れて行き、抜歯しました。
また、ショートステイや、グループホーム、特養施設入所などの場合も、父のその時の気持ちよりも、先に来るであろうことを踏まえて、私の考えを優先しました。

はっきり言いますと、嘘をついて施設に入ってもらいました。
自宅が誰だって良いに決まっています。
しかし、そうは行かない場合もあります。
納得して入ってもらうなんて、いくらわかり易く話しても、拒絶するし悲しむでしょう。
認知症であったら、それらを理解することも難しいかもしれません。
認知症ではない義父だって、説得には時間がかかりました。
認知症の人に対して、悲しい思いはできるだけさせないために、事実通りのことを言って良い時とそうでない時があると思います。
それを上手く導くのも、介護者の力だと思います。
嘘をついても、その後の不安や心配を取り除く努力は勿論必要です。
悲しみや苦しみを共に感じることは必要だけれども、同じレベルで悩まないよう、介護者としての目は見開いていたいと思います。

◆介護者自身が楽しく過ごす
父を楽しい気分にさせてあげるためには、自分が楽しくなればできません。
父の前では自分が笑顔でいられるように、いつでもハイな気分に持っていけるよう努めました。
それには、父のことで悩まないこと。
悩むのではなく、困ったことが起きたら、対処法を考え、まず実行してみること。
結果を恐れず、まずやってみること。
失敗したら、また考えればいいさ!!の調子でやって行きました。
自分の楽しみを作ること、父が全てではないこと。
デイやショートを利用して、父には申し訳ないけれど、父と時々距離を置きました。
私の場合は、通いで父を看ながら、自分の家族のこともありました。
以前にも書きましたが、デイやショートを利用して、アルバイトを続けたり、時には趣味に打ち込んだり、友人とおしゃべりをしたりして、父のことだけでない生活を確保しました。
介護についてのセミナーや家族会にも参加しました。
デイは父が楽しむ部分でもありましたが、ショートは私や家族のために行ってもらいました。
そうすることで、父とより良い関係を保って行けました。
介護者が楽しい気分でいなければ、父を楽しい気分にさせてあげることなどできないでしょう。
そして、これらのことは父を看ながら永い間かかって、私自身やっとわかってきたことなのです。

【第130回】私なりの認知症介護 その2(2006年11月25日)については、こちらへ。

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