介護のコラムを読む

介護日記・二人の父の雑記帳

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第101回 「運命の通知」の波紋(2006年10月23日)

今日(10/22)、老健のイズさんの元へ運命の通知を持って行って来ました。

相談員さんに新しい介護保険証を渡し、「要支援2」になってしまったので、12月オープンの有料老人ホームに移る件を伝えました。
相談員さんの話では、今年の介護保険の改正で今までのランクから落ちてしまって「要支援」になった方々が次々居るんだそうです。
ひどい例では「要介護3」から「要支援2」になってしまった方もいるそうで、施設としては非常に困っているそうです。

イズさんに「要支援2」の通知を見せると…何だかんだと始まりました。
有料老人ホームの話を私が切り出す前に…。
最近TVのニュースで練馬区の老健が倒産した話が伝えられましたが、それをTVで観て知っていて、その話から始まり…。
「今度入る予定の有料老人ホームが倒産したらどうするんだ?!」
「金を余計に請求されたらどうするんだ!!」
「出たくても出られなくなったらどうするんだ?!」
「最近はどんどんあちこちに出来ているそうだから、他にもっと良い所があるんじゃないのか?!」
「『新規オープン』というのが気に食わない。何かあるんじゃないのか?!」
「入所金がないっていうのなら、それも変なんじゃないのか?!」
「今までより体は衰えているのに、『要支援』なんておかしい!!」
「要介護度の違いなんて、たいした違いじゃないんだ!!皆、そう言ってた。
要介護2も3も変わりはない!!」

それはそれは次々にイズさんの文句が出ました。
それらについて、どれも丁寧に説明しました。
今まで何度も説明した内容のことも、また説明しました。
でも、何を言っても分かってもらえなくて、私が何か言えば益々イズさんは怒り出す始末。(今までもよくそうなります)
もう!認知症ではないけど、認知症と同じ反応なんです(^-^;;
認知症だったら、仕方がないで許されるけれど…それより始末に悪い。
私も相当頭に来ました。
今までも、一生懸命この件に関しては、イズさんのために良きに計らえるよう努力したつもりです。
それなのに…。

イズさんは今までも、すんなり受け入れたことなんて一度もありまんでしたから、先日有料老人ホームの件をすんなり受け入れたのは変だと思っていたのです。
その後も、うだうだ言っていましたし…。
最後のあがきなんでしょう。
次男の嫁ばかりが、こんな思いを何度もしなくてはならないなんて…(悲)
お酒でも飲んで暴れたい気分ですが、そんな理性のないことはしません。
今日、イズさんに話さなければ良かった…。
私から話さなければ良かった…(悔)
イズさんが気になっていると思って報告したのに…。
「短気でどうしようもない」と、亡くなったイズさんの妻(私の義母)は私に、昔時々言っていましたっけ。

イズさんも何かと頭に来たのでしょう。
息子の嫁に色々言われたくないわ!
金ばかりかかることなんてしたくないわ!
俺の金だぞ!
そう思っていることでしょう。
でも、年取ったイズさんは、周りが見えなくなっている自分自身に気付いていない。
世の中はイズさんが若い頃とは違っている。
自分はまだバリバリに頭が回ると思いたい、でももう、違うってことが…もしかして分かっているだけに、意地を張りたいのかもしれません。
今度の水曜日にイズさんの長男(夫の兄)が来る事になっているので、その時、ゆっくり話しましょう!と言う事で、何とか話を終わらせました。

むかつく思いを抱きながら、その足で、雨が降り始めた中、自転車を飛ばして特養のタクさんの元へ行きました。

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