介護日記・二人の父の雑記帳 第51回〜

【第74回】認知症中期のタクさん その11(いざデイに出陣!) (2006年9月25日)

父をデイサービスに行かせることについては、当時、結構認知症が進んでいたこともあって父にその気にさせるのは簡単でした。

「デイサービスって何だ?」「金がかかるんだろう?」
「どこでそれはやるんだ?」などの質問が来ましたが、「お金は老人専用だから、ほとんどかからないから心配いらないよ♪」
「会費は先に払ってあるからね♪」
「楽しく歌を歌ったり、ゲームをしたり、しゃべったりしてお昼も出て、一日楽しく過ごせる所よ♪」
などと言うと、「ほぅ!それはいいなぁ、じゃあ行ってみるか!!」と、こんな具合でした。
話したその後、父はすぐ忘れてしまうので、父自身がデイについて気になったり心配したりということは全然ありませんでした。

もともと「お出掛け」とか「散歩」とか外出はとても好きな人でした。
ただ、「老人の集まり」というのは嫌っていましたから、「年寄りが多いけど、若い人もいるのよ」と話しました。
若い人って、もちろん職員さんのことです(笑)

行く前日にも、デイについての話は私からは一切しませんでした。
話しても翌日のことなど、良くも悪くも父はすぐ忘れてしまうからです。

その代わり、行く日の朝は大忙しのなか、デイに行くことを真っ先に伝えます。
すると、毎回毎回、上記のような質問が来ました。
「デイサービスって何だ?」「どこでやるんだ?」と。
私も初めて聞いたふりをして、いつも同じように応えました。

その後、父はデイのベテラン?になって週7回、毎日通うようになってもデイに行くときはいつもその繰り返しでした。
「まったく!!」って感じでしたが、私は抑えて抑えて…(^-^;;
父が気持ちよく元気に出て行ってくれれば、いつも同じ会話で同じことを聞かれても仕方ありません。
そして、「父の機嫌を損ねず、不安を抱かせないため」にはちょっとした嘘も方便です。

初めて父をデイサービスに送り出す日、ちゃんと一日過ごせるかな?
と、それが一番心配でした。
もう、幼稚園児を初めて送り出す気持ちと同じで心配でした。

所定の場所に送迎車が来て、車から降りてきた職員さん。
とても良い笑顔で父に挨拶してくださって、車に乗せてくださいました。
父も「よろしくお願いします!」と頭を下げてました。
そして、車に乗るのは当然という顔でさっさと乗り込みました(笑)
父は「あんたは乗らないのか?」と私に言いましたっけ。
この初日の送迎車に父が乗るときのシーンは、今でもはっきり覚えています。

この頃、父はほとんど私の名前を忘れていて名前を呼ぶ事はありませんでした。
「あんた」と呼ぶことが多かったです。かなり寂しかったですが…。

さて、デイに父を送り出すために色々したことがありました。
次回はそれらをお話します。

【第75回】認知症中期のタクさん その12(通い介護のデイ前夜) (2006年9月26日)については、こちらへ。

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