介護のコラムを読む

介護日記・二人の父の雑記帳

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第70回 誤嚥性肺炎で入院中のタクさん 9/17~9/20 (2006年9月21日)

◆入院二十四日目 9/17(日)
ついに点滴は今日からなし。

食事も時々むせることがあるが、よく食べる。
特養の職員さんが「長寿を祝う会」のお祝いの色紙を持って面会に来てくださる。
父はにこやかな表情で職員さんに何か話しかけた。

ご愛用の「コアラちゃん」(ぬいぐるみ)を見せて「コンニチハ~」と私がコアラちゃんに成り代わってあいさつさせると、父は以前よくコアラちゃんにしていたように「ボクね~♪」と笑顔でコアラちゃんに孫のように語りかけた。
父の語りかける孫(のつもり)や幼い子供はいつも男の子が前提で「ボク」。
女の子でも男の子だと思って「ボク」になってしまう。
コアラちゃんには以前「ボク、いくつ??」「ボクのお名前は??」とか話しかけていた。

◆入院二十五日目 9/18(月)
左手人差し指の腫れはすっかり治った。
夕食時、とっても穏やかで良い表情で色々話す。

機嫌が良かったので父の手をチョンチョンと触ったら、「いや~ん、いや~ん♪」と笑顔で体をよじって…(笑)
おちゃめな父が以前時々やっていたギャグ?が出た!!

昭和40年代の誰かのギャグで「そんなこと言っちゃ、いや~ん、いや~ん♪」と体をよじってのギャグがあって、父はそれを認知症になっても時々機嫌が良いとやっていた。
この時期「いや~ん♪」復活は嬉しかった!!

◆入院二十六日目 9/19(火)
担当医と面談。
肺に白い影はまだ残っていて完全に治ったわけではないが、良くなったので退院できることになった。
このままでは歩けなくなってしまうし、自力で食べることもできなくなってしまうから。
特養のナースと退院について電話でやり取り、9/21(木)に退院することに。

今後も当分ミキサー食で、食事には要注意。
痰の吸引は状況に応じて、一日一回あるかどうか程度。
食事中、むせる時に吸引するときがあるようで、日常的ではない。

夕食前に、特養でお世話になっている訪問歯科の先生が診察に来てくださった。
入院中、前にも日中診察に来てくださってたそうで、とても有りがたい。
先生は本当に認知症の人に優しい。

今日の父は夕食時、あまりご機嫌良くなく、おしゃべりはあまりしなかった。
夕食は完食。
食後もむせたので痰の吸引をナースにしてもらう。

◆入院二十七日目 9/20(水)
食事は毎日ほぼ完食。

夕食中、父はむせ気味で苦しそうだったので痰の吸引をしてもらう。
その後、目を閉じたまま開けなくなって、そのまま眠くなり、食事はあと少しで完食だったのに中断。
結局そのまま完全熟睡。

父が早く眠ってしまったので、そのまま見守り、同室の患者さん付きヘルパーさんや、隣のベッドの患者さんと色々おしゃべりする。
「毎日通ってよくやってるね」と言われた。
せっかく馴染みになった同室者の方々とも明日でお別れで、ちょっと寂しい。

ついに明日は退院だ。

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