介護のコラムを読む

介護日記・二人の父の雑記帳

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第69回 認知症中期のタクさん その10(デイの無料体験) (2006年9月20日)

父の介護保険利用については、体はビンビン元気だったのでトイレや風呂に手すりを付けるなどの住宅改修は全然必要なく、まずデイサービスに行くことから始めました。

余談ですが、ケアマネさんが初めて父の家に来たとき、父には「奥にいていいよ」と言ったのに、「どうぞ~」と言いながら自分で湯飲みにお茶を入れてこぼさないように運び、ケアマネさんにお出ししたりしました。
これにはビックリ!でも、その湯飲みは父がいつも使っている湯飲み茶碗だったし、お茶はこぼれんばかりに湯飲みになみなみと注がれていました。

この頃、父はなぜか湯飲みに目一杯お茶を注ぐのを常としていて、よくお茶は溢れてこぼれていました。
電気湯沸しポットのボタンを押す加減がわからなかったのか、何だかわかりませんが。

認知症初期の頃、デイのようなお年寄りの集まりの場には「年寄りばっかりのあーゆーのは行きたくない!バカバカしくて…」と言っていた父でしたので、デイのような場はどうかな?と心配な面もありました。
そこで、ケアマネさんの提案で、その頃デイの無料体験期間だったので、まずそれを受けてみようということになりました。
この頃、介護保険が始まって間もないこともあり、まだデイの利用者が定員に満たなかったそうで、そのため無料体験などがあったようでした。
今は行きたい曜日は満員で、好きな日が選べなかったりするようですね。

デイの無料体験に私も一緒に参加すると、父は活動部屋の様子をあれこれ眺めて回りましたが、皆の様子にはあまり関心がなさそうでした。
色々な作業道具などが棚に置かれていて、道具類などが好きな父はそういった細々とした物に興味を示していじっていました。
デイ参加は理解できてなくてまるで他人事のような感じの父でしたが、特に問題はなさそうでしたので、まず手始めに月2回から参加することにしました。
入浴は私でないと父はダメそうだったので、入浴はデイではしないことにしました。

デイ通所については次回に……。

[参照]
>タクさんの病歴と経過【年表】

親ケア.comオンラインサービス「繋がる」
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