介護のコラムを読む

介護日記・二人の父の雑記帳

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第57回 入院十四・十五・十六日目のタクさん(誤嚥性肺炎)(2006年9月10日)

◆入院十四日目 9/7(木)
前日と同じ点滴 トリフリード(主成分ブドウ糖) 1000ml 10:00~20:00 1本だけらしい。
熱は前日より下がり37度台に。
夕方6時前に検温したら7度8分。

顔はまだ紅潮しているけれど、表情が前日より良くなり元気が戻ってきました。
まだ「プワッ!プワッ!」の口呼吸はしていて苦しそう。
ときどき、大きめの声でしゃべるようになりました。

私が夕食介助(ミキサー食)をして、1時間かかりほぼ完食。
食べているとき、「よろしくお願いします」「どうもすいません」などと、他人行儀に言ってました。
よくあることですが…。

「こーゆーものは今からでも…」なんて、意味ありげなことを父はしゃべったりしました。
食後、30分ぐらいして熟睡体制に入ったので私は帰宅。

介護職員さんの旧姓と父の苗字が同じだそうで、故郷が父と同じ山梨県でした。
この県に多い苗字なんですよね。
親近感を持ちました~♪

◆入院十五日目 9/8(金)
前日と同じ点滴 トリフリード(主成分ブドウ糖) 1000ml 10:00~20:00 1本だけ。
熱は朝は7度台、日中はなくて、夕食前7度1分でまあまあ。
昨日までしていた水枕ももうしなくても良くなりました。
明日、検査をして担当医から診断が出るそうです。

今日も夕食を介助して1時間かかってほぼ完食。
「プワッ!プワッ!」の口呼吸はまだしていて、ちょっと苦しそうですが、表情はだいぶ元気に。
食べながら「プワッ!プワッ!」と勢い良く呼吸するので、食べたものが口から飛び散ります。

隣のベッドの方が咳払いをしたら「なんだとーー!?」と大きい声で怒鳴るほど回復しました。
「ボクたちは??」「子ども達は??」と、小さい子どもの存在(自分の孫のつもりらしい)を気に掛ける言葉も…。
元気になってきたので、何かとよく大きめな声でしゃべりました。

◆入院十六日目 9/9(土)
点滴は今までと同じ、トリフリード(主成分ブドウ糖) 1000ml 10:00~20:00
新たに始めた、パンスポリン(生理食塩液) 100ml 20:00~

本日の検査結果、まだ炎症は続いているので「当分今まで通り」とのこと。
多分、今後最低2週間(最初から含めると4週間)は入院になりそうです。
今週、せっかく良くなったところで再発熱しちゃったから、またやり直しってところですね。がっかり…。
しっかり治すしかないですね…。

元気で表情も良く、苦しそうな口呼吸はほとんどしなくなりました。
よくしゃべります。

今日も夕食はほぼ完食。
とろみがついたお茶ですが、ちょっとむせました。

「あの連中は…」と父のよく言う言葉が出て、私がそれを繰り返して言うと父はニカッと笑いました。
「だいじょ~ぶ♪」と父の元気フレーズも!!
「いい加減なことを言って○○しちゃダメだぞ!!」何のことだか?でも、父らしい言葉。
「病院にいて、どこか悪いのか??」と、父はひとごとのように言っていました。

4週間もベッドに居たら、父は多分もう歩けなくなるでしょう。
最近は特養でも、あまり歩かなくなっていたのですから。
点滴は腕だと抜いてしまう恐れがあるので、脚にしていますからベッドから降りることは無理でしょう。
せいぜい車椅子しか使えません。
父が歩けなくなるなんて…考えただけでも哀しくてたまりません。

毎日、夕食介助に行っていると、仕事もあるし、ブログもあるし(笑)、さすがに疲れます。
特養に居たときは一日おきの食事介助だったから、まだラクでした。
でも、夕食時はナースも介護職員さんも人がいない時間だから、
父のことを考えると行かなくてはなりません。

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