介護日記・二人の父の雑記帳 第51回〜

【第52回】入院九・十・十一日目のタクさん(2006年9月5日)

◆入院九日目 9/2(土)
前日と同じ点滴 トリフリード(主成分ブドウ糖)  1000ml 10:00~20:00
           ペントシリン(抗生物質)     1g 20:00~

今日も昼食と夕食の2食(ミキサー食)で夕食は私が介助。
食事の最初に、吸い口に入っていたお茶を飲ませました。
ちょっと心配しながら飲ませたのですが、
あ~あ、吸い口だと飲む量とのタイミングが悪く、かなりむせてしまいました(^-^;;
とろみのついたお茶だったのですが…気をつけないと。

父が落ち着くまでしばらく様子を見て食べさせ、その後は順調で30分ぐらいで全部食べ終えました。
ミキサー食なので、特養で食べていた「きざみ、とろみ食」より食べやすく、早く食べ終えることができました。
同室者は父以外は食事なしの重い方々ばかりで、申しわけない気持ちで父の夕食を済ませました。


食べながら、天井にある色々な器具を見たり、読もうとしたり(文字はないのだが)、目が輝いて好奇心旺盛な父でした。

部屋の誰かが苦しくて唸って何か言ったのに反応して、「ぶんなぐってやる!!」
「にんにゃろーー!!何言ってやがる!!」と、何故か暴言を吐く父。
部屋の誰よりも元気なので、他の方々を威嚇しているつもりなんでしょうか??

父の暴言に「お父さん、男らしいね!!」と言ったら←言う娘も問題有りですが「文句ゆったろかーーっ!!」と、またまた荒れる荒れる!
言ったあとはケロッとして、穏やかなんです。
ちょっと笑いさえ込み上げてきました。

まぁ、元気になったって証拠で、今回の暴言は勘弁してもらいましょう。


◆入院十日目 9/3(日)
点滴は前日と同じ

今日は弟が面会に行ったそうでした。
夕方、食事介助に行ったら急遽部屋が変わり、今までの重症部屋から普通部屋へ移っていました。

今度は同室者も皆食事をしているので、遠慮なく父に食べさせられました。
今日はおしゃべりしながらで少し時間がかかり、45分ぐらいで全部食べ終えました。
とてもおいしそうに食べていました。
吸い口に入っていたお茶は昨日はむせたので、スプーンにすくったのを飲んでもらいました。

天井を見上げ、「あれは何だ??」
「……と思ってたけど、どっか行っちゃった…」と、ニヤッと笑って楽しそう。
入院前までは、下の方しか見てなくて、天井を見ることなんて全くなかった父でした。

◆入院十一日目 9/4(月)
点滴は前日と同じ

ちょっと年配のナース(ヘルパーさんかな?)の話によると、食事介助を父が嫌がり、手ではね退けるので食べてもらうのが大変だったとか。
私が介助しているのを見て、「よく食べてますねぇ。ご家族だと違いますね。私のときはご機嫌悪かったのかしら?」と。

父は急に傍に来た人に何かされるのは「この人何なんだ!?」と思って嫌がるみたいなので、食事介助もいきなりせずに、ちょっとコミニュケーションを取ってからの方が良いかもしれないとナースに話しました。

私のやり方は、父に食べてもらうときに、「今度はおかゆですよ~」
「温かいうちにどうぞ~」
「おいしそうね~」
「まだ食べられそうね。お味噌汁はいかがですか~?どうぞ~」と、口に運ぶたびに常にソフトに…。

ということで、今夜も完食。
父も満足そう。
常にこの部屋にいる、ある入院者付きのヘルパーさんも「ご家族だと安心して召し上がるんでしょうかね?」と。

父の場合、私が娘だとわかっているわけではないので…。
今日も最後に口を拭いてあげたら「どうもありがと!」なんて言ってたし。
「すいません」なんて言うし。
家族ではなくても、被介護者に「安心感」を持ってもらう事が一番かもしれません。
家族の場合は、その安心感を持ってもらう方法を長年の接触でわかっている…それだけのことだと思います。

その後、先程のナースは父のベッドの傾斜を直すのも、「倒しますよ~」とか言わず、いきなり倒して父は嫌な顔をしていました。
それを見て「あ!そうか。声を掛けてからしなきゃダメなのね。
でもね、そうとばかり言ってられないのよ」と。

声掛けしてからするのが普通だろうに…
忙しくてもそのくらいのことが自然にできてなければダメでしょう。
ベテラン風ナースなのに、元気ばかり良くてもしょうがない人ですね~。

今日も父の目はキラキラ輝いて、珍しそうに天井のカーテンレールや点滴の袋などを眺めて、「どーゆーことだね??」と私に聞いてきました。
幼児が「あれな~に?」と見るもの全てを聞いてくるのと同じようです。

特養にいたときの方がボーーッとした感じで、入院中の今の方が生き生きしてとても冴えています。
治療のお陰で具合が良くなり頭の中もすっきりして、冴えまくっているってところでしょうか??

何年も前の入院のときは、父はベッドから出て歩き回ったり、点滴を抜いたり、心配が絶えませんでした。
今は一人でベッドから起き上がれないし、ましてやベッドから下りることもできなくなっていて、とんでもないことをしでかす心配はなくなりました。
けれど、体の能力の衰えには寂しいものがあります。

あと心配なのは、全然歩いていないので、歩けなくなるかもしれないことですね。

【第53回】入院十二日目のタクさん(再び発熱)(2006年9月6日)については、こちらへ。

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