介護日記・二人の父の雑記帳 第1回〜

【第11回】シンポジウム「ユニットケアの明日を考える」(2006年7月20日

7/18(火)、某ホールでのシンポジウム「ユニットケアの明日を考える」に参加しました。

<ユニットケアとは>
従来型の4人部屋タイプの特養は、食事は大食堂でフロア全部が一斉に、風呂も大風呂で一斉に流れ作業的、排泄介助も決まった時間に一斉に、が一般的。このような集団ケアではなく、小規模人数のユニット(グループ)を単位とした個人を尊重する個別ケアのこと。ホームは「住まい」である理念に基き、個室でプライバシー尊重であることはもちろん、一般家庭生活と大きく変わらないことを念頭に置いている。福祉国家の北欧諸国ではかなり前から導入。今後は、このタイプの特養ホームが日本でも主流になりつつある。

このシンポジウムは父、タクさんの入居しているユニットケアの特養ホームが主催。
当ホーム園長、当ホームチーフマネージャー、当法人ホーム長、厚生労働省のお役人、NPO市民団体代表者、某認知症研究所所長らがシンポジスト。

タクさんの特養は2000年の介護保険導入と同時に開設され、当時としては数少ないユニットケアの先駆的特養として知られている。
ユニットケアとはいかなるものなのか、いかにして創られ、いかに歩んで来たか、今後の展望・課題などを、シンポジストがレジュメやパネル映像を使って説明、発言した。
先日、当特養の開設準備期から現在までの実践報告の本が出版され、その出版記念を兼ねたシンポジウムでもあった。
会場スペースの関係で参加者は予約制であったが、客席数の倍の予約が入ったそうで、会場は満員。本もよく売れていた。
参加者の多くは介護職に携わる人であり、介護職向けの内容だった。

当ホーム園長や当法人ホーム長のユニットケアについての考えは、入居者家族としてことあるごとに聞いているのでよく理解しているが、そうでない他施設の介護職の人は、どう考えたのであろうか?知りたいところであった。

ユニットケアの当ホームの実践の詳細は、今回出版された本に大変細かく掲載されているので、それを読めばわかることなのだが、時間的制約も有り、質疑応答の時間が極端に少なく、今ひとつ突っ込みが足りない内容だった気がした。
当法人主催のシンポジウムである立場上、ユニットケアについてのディスカッション等は、今回の場では望む方が無理だったとも言える。
本を売るためと当ホームの宣伝、と悪い印象に受け取る人もいたかもしれない。

NPO市民団体代表者が、唯一特養に家族を預ける側に立った(実際その立場の方である)長期間に渡る特養調査の実績や、第三者評価の役職もされている立場からの鋭い指摘、濃い発言をされていたのが印象的だった。
厚生労働省のお役人は、今後の介護保険の展望に当たり、施設介護の矛盾点を自ら暴露していた。介護保険や施設介護の行く末に大きな危機感が募る。

シンポジウムの結論としては、ユニットケアは従来の集団ケアの特養と違い、個人を尊重したケアであり、介護する側、される側としても、集団ケアの従来型より優れていることをアピールした内容だったと言える。
確かにそうであると私も思うし、だから父を入居させて良かったと思っているのだが、他施設の介護職のご意見も聞きたかったし、物足りなさが残った。

次の機会には、もっと広いホールで、時間の幅を取って、突っ込んだ内容であってほしい。
多少の不満はあったものの、このような場に参加出来て良かった。
今回のシンポジウムにあたって、尽力された当ホーム職員、関係者の皆様、ご苦労様でした。

<追記>
ネットでは在宅介護の方や介護職に携わる方のブログやホームページはよく見かけるが、施設に親を預けている者のそれはあまり見かけないのはなぜか?
在宅介護で頑張っている方に比べたら私はラクをさせてもらっているが、施設に預けたら、それで介護は終わり、なのではないと思うのだが。

【第12回】タクさん語録 その2(2006年7月21日)については、こちらへ。

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