介護日記・二人の父の雑記帳 第1回〜

【第6回】大丈夫!俺に任せてくれ♪ (2006年7月14日)

たまには特養の父の所へ早く行って早く帰ろう~♪
自分の時間を大切にしたい(ホントか?)えすえは、よくそう思って特養に向かうのですが、いつもその気持ちは崩れてしまうのです。

夕食前の30分、父は結構色々話してくれました。
「全然わかってないもん」とか「だんだん…わからないんだよ」「可哀相なんですよね」「頭の中に入っているんだよ」の言葉も…。
でも、これらの言葉が出るってことは、今日は頭の中がはっきりしていて良い調子の証拠。

認知症がかなり進むと、今さっきのことを忘れる、とか同じことを繰り返し言う…なんてレベルではなく、何が何だか全てがわからなくなるのです。
物の名前も、これが何で何に使う物なのかも、全てがわからない。
どうしたらいいかわからない。話の内容も理解できないから、聞かれたことにも上手く応えられない。ないない尽くしです。
認知症の進んだ人は一見ボーーッとしてるだけ、みたいに見えると思います。
でも、心の中では何もかも分からなくなる意識と葛藤しているんですよね。
そして、そんなになっても、分かってもらいたい、誰かと話をしたい、誰かに話しかけてほしいと思っているのです。
父も特養入居者の方々も、様子を見ていると皆そうです。

「だんだん…わからないんだよ」とときどき言う父の言葉は、父なりに表現する心の叫びだと理解しています。
これが言える日は、「自分を表現できる能力がある日」なんだと思います。

傍で職員さんが「やっぱり、ご家族が見えると表情が全然違いますね~(^-^)」と。
父の場合は可愛い若い娘だと、もっと笑顔かも(笑)

タクさんは1年位前まではユニット内外を問わず、年中お散歩(徘徊)している元気な人でしたが、今は同じ椅子にずっと座っていることが多くなりました。
「衰えて来ているとは言え、タクさんがこんなに落ち着くとは意外でしたね、ねぇタクさん?!(^-^)」と、父と相性の良い職員さん。
父は何を言われているか分かっていないのですが、自分に話しかけていることはわかるので、父なりに色々話をします。
そのうち「…色々仲良くしましょう♪」と職員さんに父が笑顔で言ったので、私まで笑顔になりました。

その後、今度は生活支援室事務職の職員さんが来て、「実は、4年位前の大学生のとき、実習でこのホームに来て、デイサービスの担当をしたのですが、そこでデイに来ていたタクさんとお会いしていたんですよ!」と。なんとまぁ!意外な過去の出会いが。
父はその頃、もっと元気で日月以外は毎日デイに通っていた頃です。
介護保険を使うようになって、父は若い人との様々な出会いがあったようです。

その後も父と会話していると、父は急に何を思ったのか遠くを見て「やっ!おねーーちゃん!!」と。
おねーーちゃんらしい人はどこにも居ないんだけどね(笑) 父の女性好きは昔から、ちっとも変わらない(笑)

そして本日の極め付きは、どういう訳だかわからないけれど、
「大丈夫!俺に任せてくれ~♪」と、父お得意のガッツポーズ付きキメ言葉でした(笑)

そんな嬉しい日だったから、途中から食事があまり進まなくなり、今日は全部食べられなかった父だけれど、良しとしましょう!
あらら?今日は早く帰るつもりだったのに、父の笑顔がたくさん見られて、すっかり長居してしまいました(^-^)

【第5回】あの日に帰りたい(2006年7月12日)については、こちらへ。

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