介護のコラムを読む

介護日記・二人の父の雑記帳

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第3回 父の細い腕(2006年7月7日)

7/6(木)、義父、イズさんの居る老健から、自転車すっ飛ばして、特養の父、タクさんのもとへ。
もう夕食が始まっている~遅くなっちゃった(^-^;;

職員さんが珍しく父の傍に座って、父とその隣の席の入居者さんの食事介助をしていた。
今日は自分で食べようとしないそうで、介助されてたとのこと。
父は体調の悪い時以外は、何とか自分で「きざみ・とろみ食」を食べられるのですが、今日はなぜか手が動いていない。
元気が良いと、食べさせてもらうことを非常に嫌がる人で、昔から人に頼ることは大嫌いな「父らしさ」が、相当進んだ認知症の今でも現れています。ちなみに父は要介護4。

昨年初秋までは一般食でしたが、歯が次々折れて残る歯が少なくなり、「きざみ・とろみ食」となりました。昨年晩秋、体調を崩して危なかった時期があり、それ以来、私は一日置きくらいに主に夕食介助に通っています。

個室ユニットケアの特養で、1ユニットに入居者は10人。ユニット毎に広いリビング兼食堂があります。老健の食堂のように、同じフロアの入所者全員が一同に介して食事するのとは違い、10人ずつで家庭的な雰囲気です。
でも、この夕食時は、職員が少なくなる時間帯で、いつも大わらわ。それもわかっているので私は行くんですよね。

「あたしは何をしたらいいの?」「魚は嫌い!」「おーーい!飴をくれーー!」など入居者の思うがままの要求のなか、トイレ介助が必要な入居者がいたり、食事介助をしたり、床にこぼした(こぼれたではなく)食事を片付けたり、認知症のユニットは大忙し。
たまたま介護研修の実習で来ていたグループホーム職員の女性がユニットに入っていて、「とても一人じゃ勤まりませんよね?」と職員さんに言うと、「いえ、一人なんですよ!だからタクさんの娘さんが居て下さると助かります」と職員さん。

父の食べ方は一口をもぐもぐしている時間がとても長く、食事に大変時間がかかりますが、体調が良ければ全部食べられます。
今夜も相変わらず、もぐもぐが長く、様子をみてお茶を飲ませ、お茶と一緒に食べ物を飲み込ませます。父の隣席のMさんにも食べさせながら、父にも食べさせました。父が一口もぐもぐしている間に、流動食のMさんは三口位食べてしまいます。
いつもより早く1時間半位で全部食べ終えたので、ホーーーッ(^-^)

今年初めて半袖シャツを着せてもらっていた父ですが、昨年このシャツを着ていた頃よりも、一段と体重が減り、35kgに満たない父の細い腕が目に痛かったです(涙)

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