「社会福祉士たにこが行く」第351回〜

【第398回】ケアマネの一言が(2011年5月4日)

認知症のAさんを介護しているご家族さんからお聞きしたお話です。

デイサービスを利用しているAさんのところにケアマネさんが様子を見に行かれたそうです。ですが、Aさんはケアマネさんのことが誰だかよく判らなかったとのこと。その様子をご家族に伝えたケアマネさん、「(私のことが判らないなんて)Aさんの認知症もだいぶ進んでますねー」とあっけらかん(と家族には思えた)とおっしゃったそうです。

ご家族にしてみたら、それはとても悲しい一言だったとおっしゃいます。毎日毎日気を遣いながら介護をし、ちょっとしたAさんの言動に一喜一憂し、ふとした時の笑顔に救われ、なんとかこれ以上悪くならないようにと一縷の望みで頑張っているのに「だいぶ進んでますねー」とは、それらをすべて壊されたような衝撃だったようです。

同業者からみれば、それは言ってはいけない一言です。大前提として、医師ではないのですから「(認知症が)進んできた」のかどうかなんて診断できません。ましてや、デイサービスで担当ケアマネの顔がわからなかったというただ1つの出来事で判断できるものでもありません。そして何よりも、家族の気持ちや立場を考えれば、もしそのことを伝える必要があったにしても別の表現があったはず。家族のエネルギーを奪うような一言は、決して口にしてはいけないのです。

ケアマネに相談することで気持ちが軽くなるどころか、反対に重苦しくなってしまったご家族さん。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

【第399回】食い違い(2011年5月7日)については、こちらへ。

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