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【第383回】誕生日のごちそう(2011年3月22日)

先日は80代のAさんのお誕生日でした。今日ご訪問して「お誕生日は何か良いことありました?」とお訊きしてみました。するとAさんは嬉しそうに「ごちそうを食べた」とおっしゃるのです。

配偶者さんが作ってくださって、二人で食べたというその「ごちそう」とは「すき焼き」でした。お肉が大好きなAさん。それはさぞかしおいしかったでしょうね。お2人ですき焼きを囲んでらっしゃる光景を想像するとほのぼのします。認知症のAさんで、ついさっきのことも忘れてしまわれますが、先日のその「誕生日のごちそう」のことは覚えておられて嬉しそうにお話ししてくださいます。良かったですね。

それにしても「誕生日のごちそう」ってなんだか懐かしいフレーズだと感じました。最近は何がごちそうだか判らないですもんね。「わ~い、今日はごちそうだ~♪」っていう場面はあまりないと思います。そしてそれが「すき焼き」っていうのも「ごちそうの王道」のような気がして、そういう「ごちそう」があるAさんがちょっと羨ましい気もしました。

Aさん、来年のお誕生日も「すき焼き」でお祝いしましょうね♪

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