90代の夫さんを日々介護している妻のA子さん。
お宅に伺うと鉢にさまざまな花が咲いています。シクラメンは3年目、ヒヤシンスは2年目だそうです。つまり同じ根から3度花を咲かせたシクラメン、2度花を咲かせたヒヤシンスというわけです。シクラメンは、5月ごろから“眠らせる”のだそうです。するとまた新芽がでてくるので、そこでまた水やりをすると花を咲かせるそうです。いつも枯らせておしまい…の私には耳が痛いおはなしです。
ヒヤシンスも1度花を咲かせた球根を処分しようと思ったら、小さな芽がでていることに気付いたので再度育てた…とのこと。他にもたくさんの緑や花を育てておられます。
介護だけでも大変な日々なのに、植物に細やかな愛情を注いでおられるA子さん。「花と向き合っている時はホッとするから」とおっしゃいます。ちょっとした慈しみのひととき、A子さんにとってはかけがえのない時間なのだなぁと思いました。