「社会福祉士たにこが行く」第301回〜

【第348回】電動カート事故その1(2011年1月14日)

私が直接担当している方の話ではないのですが、レンタル事業所さんから聞いた話です。

電動カートをご利用の方が事故をおこされました。スーパーの中で電動カートに乗って買物をしておられたところ、あろうことか他の買い物客にぶつかってしまったというのです。幸いぶつかった相手は打撲程度で、大事には至りませんでした。ですが、警察が来たりと大騒動だったそうです。

さて問題は、その時の電動カートのスピードです。「最速」に設定されていたそうです。その話を聞いた時、私はちょうど「死にゆく者の礼儀」(遥洋子著)という本を読んでいました。その中で、電動カートのスピードについての記述がありました。

遥さんの母親が電動カートを利用していた時のこと。遥さんはその設定速度を「2」にして帰るのに、次にいくと最速の「5」になっていたそうです。「5」では危険だと遥さんは思うのですが、必ず「5」に戻っている。

そこで遥さんが考えたこと。若い時からスピーディにテキパキと家事や用事をこなしていた母親。母親にとって最もしっくりするスピードは「5」なのだと。「2」ではまどろっこしくて仕方ないのだろうと。たとえ、はたから見れば「5」に適応できる判断力や危険回避力は既に持ち合わせていないとしても。

そうです。電動カートを試乗した時に感じましたが、「最速」でも「遅い」のです。「遅い」と感じたその感覚は、きっと私が70歳、80歳になっても変わらないのでしょう。変わるのはそのスピードを使いこなす機敏な能力です。今回事故をおこされた方も、テキパキした方だったのでしょう。最速の速度が肌に合うスピードだったのですね。ですけれど、かなしいかな、スーパーの中でその速度は危険ですし、危険だというその判断ができないこと、そして実際に危険を回避できなかったというところが悲しくもあり課題でもあるところです。

電動カート、便利ですけれど一歩間違えれば大事故につながります。利用にあたっては、さまざまな角度から検討しなければならないと改めて感じました。

【第349回】電動カート事故その2(2011年1月15日)については、こちらへ。

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