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【第343回】専門職(2010年12月1日)

Aさんの歩く力が以前に比べて低下してきました。訪問リハビリとか通所リハビリで低下を防ぐための機能訓練はしているけれど、それでも、お部屋の中で床にへたってしまうことや転倒することが続きました。そうなると高齢の配偶者さんだけでは、どうにもこうにも埒があきません。下手をすれば、Aさん自身はもちろんのこと、その配偶者さんの腰や体調にも大打撃となってしまいます。

もう限界です。室内用の車いすをレンタルすることになりました。ご夫婦二人っきりの時は室内用車いすを使い、専門職がそばにいる時はなるべく歩くようにするということになりました。それは各事業所さんに口頭でも伝えたし、ケアプランにも明記しました。その「専門職」には、当然私は「ヘルパー」も入ってる前提だったのですが、その後、ヘルパーさん訪問時に同席してみると、当たり前のように車いすを使って移動しているのです。体調の確認をすることもなく。あれれ?と思った私は、ヘルパー事業所の責任者さんに電話をしました。

すると、責任者さんは、私が言っていた「専門職」とは「リハビリの専門職」と理解していたらしく、ヘルパー介助の時は(家族介助の時と同様に危険回避のため)車いすを使うようにと指示していたそうなのです。そうでしたか。伝えるって難しいですね…。

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