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【第319回】ケイタイの使い方(2010年9月22日)

直接私が関わっている方のお話ではなく、聞いた話です。

時々、一人で出かけて迷子になってしまうAさん。子どもさんが心配してケイタイを購入するも、Aさんは使い方を覚えられない。そこで子どもさんはデイサービスに「ケイタイの使い方の練習」をリハビリメニューとして依頼されたそうです。それを受けたデイサービスでは、食事の前、レクの前、入浴の前など、節目節目でAさんのケイタイを鳴らし、電話をとる→今いる場所を答える→体調を答える の一連の流れを練習するようにしました。

さて2カ月後。デイのお迎えに行ったのに、Aさんがいない!デイスタッフは、祈る気持ちでAさんのケイタイを鳴らしたそうです。すると、Aさんはケイタイに出て、居場所を言い、「元気です」と答えられたそうなのです!ケイタイでやりとりしながら、無事合流することができたとのこと。

すばらしい!今もAさんは「ケイタイの受信」のみ可能でAさんからかけることはできないそうですが、十分だと思います。デイでの柔軟な取り組みが成功したんだなぁ…とその報告を聞きました。

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