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【第316回】ケチガン(2010年9月15日)

利用者Aさんと「お彼岸」についてお話をしていた時に出てきた言葉です。ケチガン…?? どういう意味ですか?とお尋ねすると「お彼岸の日(今年であれば9月23日←この日を「中日(チュウニチ)というらしい)の前後3日間の最後の6日目のこと」だそうです。

ということは「ガン」は「お彼岸」の「ガン」ですね?「ケチ」はどういう字ですか?とお尋ねすると「さぁ~?」とのお答え。よくよく聞いてみると、どうやら「最後」という意味の「ケツ」が訛ったようです。真偽のほどは判りませんが。「どうせお参りに来るねんやったら、ケチガンに来るな。早う来い…って言われるねん」
…誰に?
「仏さんに」
え~??仏さん?仏さんがそんなこと言うんですか?逆のような…。
「仏さんやったら、ケチガンでも来てくれてありがとうとか言いそうですけどね~」と言うと、「そうなんやけどな、なんや知らんけど、そう言うねん」とのこと。

地域のいわれなのか、Aさんのご家庭のみのお話しなのか判りませんが、「ケチガン」というコトバを聞くことさえ初めての私です。「お彼岸の最後の日がケチガンで、お彼岸の日はチュウニチ、ですね?」と確認すると「チュウニチはトップやで」とAさん。

なんのこっちゃ?あ、野球か!Aさん、さすがのツッコミです。「阪神、負けましたものね~」と返球しました♪

ちなみに、お彼岸の初日は「お彼岸の入り」だそうで、「お彼岸の入り」「中日」「ケチガン」…って、なんとなくバランス悪くない?セットになってないというか…。まぁそれはさておき、今日も訪問先で一つ賢くなりました。

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