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【第280回】グループホーム見学(2010年6月25日)

あるグループホームを見学しました。グループホームというと、認知症の方が共同生活をしていて、一緒に食事を作ったりする…とういイメージがあります(実際、国の指針もそうです)。しかし実際は「不可能です。机上の空論です」とホーム長はバッサリ。

ホーム長の考える不可能な理由とは…その1、年々、入居者のADLは下がっていき、ターミナルの方や寝たきりの方もおられる。炊事が出来るのは、せいぜいワンフロア(9人)に1人くらい。それも、簡単な作業のみ。その2、特に女性の方は「ここに来てまで炊事なんかしたくない。上げ膳据え膳が良い」とおっしゃる。(あ~その気持ち、わかる! 何十年とやってきたんですものね。解放されたいですよねぇ)

もちろん、指針どおりに運営されているグループホームもあるでしょうけれど、「共同生活」は一人ひとりの集まり。人の生活や気持ちってそれぞれですから、そう簡単に計画どおりには行きませんね。見学したグループホームは、のどかな空気が流れていました。個室は、自由に何でも持ち込めますから、それぞれの落ち着く空間が出来ていました。

グループホームもそれぞれ個性があるなぁとつくづく感じます。

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