Aさん宅を訪問しました。翌日がお誕生日だったので、おめでとうございますと声をかけました。ご自分が何歳になられるのかはすっかり忘れてらっしゃいますが、80年以上、激動の時代を生きてこられたことに拍手と感謝です。
さて、お誕生日にかこつけて、いろいろとお訊きしました。
「…もう1回だけ、アレを食べたいっていうのはないですか?」
「ないなぁ。」
「もう1回だけ、行きたい!っていうところはないですか?」
「ないなぁ。」
「もう1回だけ会いたい人は?」
「おらんなぁ。」
「そうですか…うーん…じゃあ、もう1回だけ飲みたいものは?」とやぶれかぶれでお訊きしたところ、なんと「昔によく通っていた○○という喫茶店のコーヒーが飲みたい。アレはうまかったでぇ」とおっしゃるではありませんか!○○という喫茶店は今でもあるそうです。ただ、ちょっと車いすのAさんが行くには、車で行ったとしても遠くて負担が大きいです。あぁ、なんとか行けないかなぁ…。