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【第198回】最悪の事態を想定しました 前編(2009年12月13日)

Aさん宅はご夫婦二人暮らし。電話で配偶者さんに翌日の11時にお伺いする約束をしました。

翌日。約束の11時に呼び鈴をならしました。応答なし。玄関の鍵はかかっています。電気はついています。聞こえなかったのかな?と思い、もう一度呼び鈴を鳴らしました。応答なし。Aさんは寝たきりの方なので、いつも配偶者さんが対応してくださいます。いつもは呼び鈴をならすと、配偶者さんが出てきてくださるのですが、応答なしということは、何か用事でもされてるのかな?

ご自宅の電話を鳴らしてみました。応答なし。配偶者さんのケイタイに電話してみました。応答なしです。しっかりされている配偶者さんなので、これまでは約束を忘れるということはなかったのですが、買い物にでも出かけられたのしょうか。ケイタイの着信に気付けばすぐに折り返してくださる方です。しばらく待ってみようと思い、20分ほど玄関前で待ってみましたが、ケイタイも呼び鈴も応答ありません。とりあえずメモをポストに入れて帰りました。

それにしても…。買い物かも知れないったってこの雨の中を?嫌な予感がします。もしや中で倒れている?ヘルパーの訪問は18時。もし倒れていたなら18時では遅すぎます。そんなことを考えていると心臓がドキドキしてきました。

落ち着け落ち着け。もし外出だったとしても、お昼にはAさんの食事のために帰ってこられるはず。その時にはメモかケイタイのどちらかに気付くだろうから、12時半まで待ってみよう。ところが。12時半を過ぎても連絡がありません。

おかしい!家に入りたいけど、私は合鍵を持ってない。合鍵を持ってるのはヘルパーさんだ。ヘルパー事業所に電話して、事情を説明し、合鍵を持っているヘルパーさんが何時だったら訪問できるかを確認しました。もちろん私も一緒に行くつもりです。もし何かコトが起こっていたら、発見者が一人では、あとあと大変ですから。

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