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社会福祉士たにこが行く

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【第187回】誕生日(2009年11月16日)

そろそろAさん宅に訪問に行こうと、スケジュールの眺めていたら、お誕生日が近いことに気がつきました。どうせならお誕生日にお伺いしようかなと思いました。

お誕生日当日。午後1時ごろお電話差し上げると、配偶者さんがでられました。「今日は、Aさんのお誕生日ですね?」と申しあげると「えっ?あらっ。忘れてた!」とうろたえる配偶者さん。「まぁまぁ、お誕生日は忘れるくらいの方が、いつまでも若い気持ちでいられるかも知れませんね…」などとお話ししていると、配偶者さんが、「あっ!」と大きな声を上げられました。「どうされました?」と訊くと、「お誕生日なのに、お昼ごはん、肉まんとあんまんを食べさせてしまった…」とせつない声。

それもまぁ良いではありませんか。晩ごはん、何にされますかね。そしてその後訪問して、Aさんにお祝いの言葉をかけました。でもAさんは、ついさっきの出来事も忘れるので、私が退室する時には、すでに、すっかり忘れておられました。まぁでも、1年に1度しか交わせない会話ですし、忘れても、その瞬間は「おめでとう!」です♪

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