利用者Aさんは、床からの立ち上がりが難しくなり、お布団ではなく、電動ベッドをレンタルすることになりました。テレビを観る時も畳に座っておられたのですが、立ち上がるのがしんどいです。置くだけ手すりをレンタルするか、昇降座椅子をレンタルするか、あるいは他の方法はないか…と同居のご家族さんと検討していたところでした。
さて引き続きご相談するために、Aさん宅を訪問してビックリ。そのテレビの部屋にドーンとソファが置かれていたのです。離れて住む子どもさんが、畳からの立ち上がりがつらいことを知って、プレゼントしてくれたとのこと。あぁ。そのお気持ちはステキなのですが、そのソファ、とにかく座面が低い!そして高級すぎて(?)柔らかすぎる!
Aさんは、そのソファに座っても、お尻が沈んで、なかなか立ち上がることは出来ませんでした。これは「Aさんが立ち上がれない」のではなく、「このソファでは立ち上がれない」だけです。なぜなら、理学療法士と福祉用具専門相談員とAさんが話し合いながら高さを決めたベッドからは、なんの問題もなくお一人で立ち上がれているからです。Aさんもご家族さんも「せっかくプレゼントしてもらったけど、これはちょっと…。でも気持ちはありがたいし…」とおっしゃっています。子どもさんのせっかくのプレゼントが裏目にでてしましました。
いやいや、今度は、このソファから立ち上がる方法を検討しましょう。