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社会福祉士たにこが行く

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【第169回】待って待って〜(2009年9月8日)

今日の訪問先は、電車を乗り継ぎ、さらにバスに揺られること小一時間というところです。バスは一時間に1本。これを逃がすと大変なことになるので早めに乗り込みました。

出発時刻になりバスが動き始めたその時。どこからか「待って〜待って〜」という声が。外から二人の女性が叫んでいます。お一人は歩行器を押して、足元頼りなく、もちろん走ることなどできそうにありません。運転手さんは停まって待ってあげました。乗客は私を含め3人。せくわけでなく慌てるわけでなく急ぐわけでなく待ってます。これが都会だったら、苛立ちとか冷たい視線とか文句の一つも乗客からおこるかもしれません。そもそも一度動き出したバスは待たないかな。

そのお二人がしっかり着席するまで待って改めて出発。降りる時も運転手さんは「ゆっくりね、ゆっくりね。気をつけて」と声をかけてました。お礼を言いながら降りる二人。良かったですね。こういう時間や気持ちのゆとりが世の中全体に必要なんですね、きっと。

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