「社会福祉士たにこが行く」第101回〜

【第147回】コミュニケーションのつもり(2009年6月13日)

Aさんがヘルパーさんについてお話してくださいました。「ヘルパーのYさんとは話題があわない。気を遣っていろいろ話しかけてくれていることは判るけど、無理に会話をしたいとも思わない。だまっていてくれた方がありがたい。疲れる。」とのこと。きっと、Yヘルパーは、コミュニケーションのつもりでいろいろ話しかけているのでしょうが、すっかり裏目にでているのですね。

私は、一時期マッサージに通っていたことがあります。初めて行った時、たまたま施術を担当してくださった方とスイーツの話で盛り上がりました。それは良いのですが、それ以来、毎回「スイーツ」の話題をふってこられるのです。「この人はスイーツの話題が好き」と思われて、きっとコミュニケーションのつもりなのでしょうが、私としては、静かにしていたい日もあれば、別の話題を話したい時もある。そもそも、スイーツの話で盛り上がったのは「たまたま」なのです。だんだんうっとうしくなって、逆に疲れてしまって、行くのをやめてしまいました。

でも、良く考えたら、私も同じことをしているのです。阪神ファンと知れば、訪問のたびに阪神の話題を持ち出し(朝から新聞で情報を仕入れたりもする)、コミュニケーションをとったつもりになっている私。もしかしたら「来るたびに阪神の話して、うっとうしい」と思われているかも知れません。…と、障がいをもつ知人に話したら、「もしかしたら、阪神ファンじゃない可能性もあるよ。たまたま勢いで言ってしまっただけで。ケアマネさんに悪いと思って話を合わせてくれているのかもよ〜。ボクもけっこう気ィつかうもん」と言われました。

コミュニケーションのつもりが、逆に気を遣わせたり、会話のしんどさを感じさせているなら本末転倒。気持ち良くお話しをしていただけるように、静かに過ごしたいと思っておられるならその気持ちに気がつくように、いつもの話題とは別に何かお話しなさりたいことがあるならそれを受け止めることができるように…と戒めています。「コミュニケーションをとったつもり」の一方的な会話は自己満足に過ぎないということを肝に銘じたいと思います。YヘルパーもAさんの思いに気が付いてくれるかしら。

【第148回】障がい児のデイサービス(2009年6月15日)については、こちらへ。

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