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【第142回】自分は欲しくないのにヘルパーさんが…(2009年5月27日)

配偶者さんの介助では、とてもじゃないけどお風呂に入れない方がおられます。ヘルパーさんの介助で入浴することになりました。それと同時に、安心してお風呂に入ることができるよう、シャワーチェアや滑り止めマット、手すりなどについても考えました。一度ヘルパーさんと入浴してから何が必要なのかを考えていくことになりました。入浴後の話し合いでは、やはりシャワーチェアや滑り止めマットは必要という結論になりました。

お試し品を持っていたところ、配偶者さんが「自分は欲しくないのに、ヘルパーさんがアレコレ言うから、仕方なく買うことになった。こんな高いものを売りつけられて困っている。」とおっしゃいます。「もう少ししたら良くなるから、こんなものなくても入浴できる」ともおっしゃいます。そして「介護保険が使えても定価が高い」「滑り止めマットはなぜ介護保険が使えないのか」「滑り止めマットがくさい」などなどアレコレ噴出。

「売りつけられた」になっちゃいましたか…。仮に良くなられてもお年やご状況を考えると、きっと必要ですよ…。説明が不足してたかなぁ。段階は踏んだつもりだったけど、私たちのペースで進んじゃったかなぁ。ご本人さんは、それらがないと、たとえヘルパーさんがいても立ち上がることもできないことを体感されたので「いる!買う!手すりもつける!」とおっしゃってるんですけどね…。

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