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【第115回】ケアマネが病に倒れ…(2009年3月14日)

一番身近なところで仕事をしていたケアマネが病に倒れました。「元気がとりえ」なんて言っていた人なのに。
社会福祉士の国家試験も受けて、もうすぐ発表なのに。7月までの講師業の予定もお話ししてたのに。
今はベッドの上で一日のほとんどを寝て過ごしています。
復帰のメドはつきません。私のこともわかりません。
あんなにエネルギッシュな人だったのにどうして?
と信じられず、無念です。理不尽だと思いました。
でも、このケアマネだけが無念なのではなく、今まで出会ってきた利用者さんたちは、みんな思いがけず介護が必要な状態になって無念で理不尽な思いをかかえておられたのですね。
あたりまえのことを、わかっていたはずのことを、まるごと実感しました。
今までケアプランを作っていた立場の彼女ですが、今度は、介護認定を受ける立場になるかも知れません。
突然の出来事なので、もちろん引き継ぎもなく、でも、一番つらいのは彼女だろうから、そのつらさに比べれば私のこれからの労力なんてたいしたことではありません。
まずは利用者さんが困らないように、なんとかやっていこうと思います。
責任感の強い彼女は、意識もはっきりしない中で「今日は○○さんのところに行かなくちゃ」と言ってるそうです。

せつないです。
時間はかかっても彼女はきっと復帰します。涙に明け暮れた1週間でしたが、もう涙はふいて、しっかりと彼女が復帰するまで彼女の分も担っていきましょう。
早く帰ってきてね。
そして、患者・利用者側の気持ちがわかるケアマネとして私にいっぱい教えてね。
社会福祉士の合格発表の結果を聞くのも待つからね。

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