「社会福祉士たにこが行く」第101回〜

【第105回】「助けて下さい」と言ってるのに(2009年2月5日)

脳梗塞の後遺症が残るAさん。比較的症状が軽いこともあり、リハビリも兼ねて妻さんと2人で積極的に外出しようとされています。
先日、久々に電車で外出。
とある駅でトイレ(大)に行きたくなったので、近くのトイレに入ったそうです。
いつも男子トイレにAさん1人で入り、妻は入口で待っている…というパターンで大丈夫だったので、今回も何も心配せず、外で妻さんは待っていました。

ところが5分待っても、10分待っても出てこない。
心配になり、男子トイレから出てきた人に「あの…主人が入ってるんですが、何かありませんでしたでしょうか?」と訊くと、
「助けてくださいって言うてはりますよ」とだけ言ってそのまま行ってしまったそうです。
慌てた妻さんは、男子トイレであることも構わず入っていくと、個室から「助けてください、助けてください」というAさんの声が聞こえてきます。
そこには用を足している人が数人いたにも関わらず知らん顔。
なんとかその個室に入るとそこは和式トイレ。
立ち上がることのできないAさんを引き上げようとするも無理。でも誰も助けてくれない。
そこへたまたま駅員さんが用を足しに入ってこられたので助けを求め、担架で駅長室へ。
そして救急車で病院に運ばれたのでした
(結果は特に問題なく、そのまま帰宅。おそらく数年ぶりの和式トイレにとまどい、しびれ、混乱した?)。

妻さんの反省点としては、いつも大丈夫だからとトイレ内の様子を確認せずに外で待っていたこと。
個室が和式しかなかったというのは想定外。
「これからは、遠くても多目的トイレの場所を確認して、二人一緒に入ることにします」とのこと。
それにしても…。
いくら慌ただしい時間帯とは言え「助けてください」の声に誰も無反応だったとは。
お2人とも、何よりもそのことがショックだったとおっしゃいます。
何か一言でも気遣いの声があれば、お2人の気持ちも随分違ったと思うのですが…。
みんな困った時はお互い様ですよね。

【第106回】認定調査が変わる(2009年2月6日)については、こちらへ。

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