「社会福祉士たにこが行く」第51回〜

【第80回】「息子の妻」「嫁」「義娘」(2008年12月5日)

介護認定審査会で、調査員の書いた特記事項の中に「義娘」という表記がありました。
「義娘」…初めて見ます。なんて読むんだろう…?「ギムスメ」かな?
まぁつまり「義理の娘」すなわち「息子の妻」ってことね。
なるほどなるほど、こういう表記の仕方もあるわけね
(正式な日本語として認知されているかはともかくとして)。

私は「嫁」という言葉は使わないようにしています。
なので記録などは「長男の妻」などとなり、「嫁」なら一文字で済むところが4文字となるので手間ではありますが、こだわっている部分です。
「義娘」なら二文字ですね。
「嫁」を使わない理由は、その言葉のニュアンスや背景に違和感があるからではありますが、理屈ではなく体験としてそれを感じたからです。

義父が入院していた時のこと。
私が病室に行くと看護師さんが義父にこう言ったのです。「ほら、お嫁さんが来てくれましたよ」と。
そのセリフは、義父の容態よりも衝撃的でした。
「私って、お嫁さんなんだ…」「この看護師さんは、私を嫁という役割で見てるんだ…」
「心配だからお見舞いに来るのではなく、嫁だから来ないといけないんだ…」
などといろんな思いが沸き起こりました。
結婚して数年が経っていたにもかかわらず、納得して(介護のために)夫の実家の近所に越してきたにもかかわらず、私自身も仕事の場面では家族を「役割」で見て(しまって)いたにもかかわらず、今さらながら「嫁」という言葉には拒否的に反応してしまったのです。
じゃあ、私が病室に入った時、看護師さんが「お嫁さん」という言葉を使わずに「○○さんが来てくれましたよ」と私が来たことを義父に伝えるにはどうすれば良いのでしょう。
私の下の名前は知らないだろうから「たにこさんが来ましたよ」はありえない。
「息子さんの妻さんが来ましたよ」ではまどろっこしい。「義理の娘さんが来ましたよ」ではよそよそしい。
ましてや「ギムスメさんが来ましたよ」ではなんだか時代劇みたいです。

英語圏ならこういう場合どう表現するのでしょう。日本語って難しい…。

【第81回】「社労士」さんと混同(2008年12月6日)については、こちらへ。

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