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【第75回】事例検討会に参加して(2008年11月16日)

社会福祉士会の支部の事例検討会に行きました。
今回は「虐待の可能性のある児童」について、児童の施設で働く社会福祉士からの報告でした。
私は社会福祉士会の事例検討会などの研修に行くのはとても好きです。
というのも、ケアマネジャーの事例検討会などは介護保険がらみのケースばかりなのですが(もちろんそれが役割ですし、その勉強も大切なのですが)、社会福祉士会の研修は、日頃あまり接点のない分野の話を聞くことが出来るのでとても勉強になります。
日頃は、職業として児童に関わることはないので、今回はとても新鮮に聞くことが出来ました。

児童に関わる社会福祉士の報告の中で「高齢者はできないことが増えていき、それをフォローしていくのだろうけれど、児童はできることが増えていく(ように支援していく)」というのが印象に残っています。
そう、人生の総仕上げに向かう高齢者に対し、子どもは成長していくのです。
でも、この施設は就学まで、この施設は18歳まで…などと、年齢で区切られてしまい、
その社会福祉士の関わりも、その施設を利用している間に限られるのです。
その子どもの成長をライフサイクルトータルでサポートすることができないもどかしさもあるとのことで、それはとても大きな課題だと思いました。

社会福祉士の相談の範囲はとても広いです。
人生のどのステージでもおだやかに暮らしていくことができるよう、関わっていくことが求められていると改めて感じました。
本来人生や生活は、制度で分断されるものではなく、連続した営みなのですから。

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