パンやさんで一人でお昼ごはんを食べていた時のこと。
壁に向きあうタイプのカウンターのようなところで食べてました。
すると隣に座った二人ずれの女性の会話がはからずも聞こえてきます。
「月に一回だけ、若いときから演劇を観に行ってたんやけど、それだけはさせてほしいねん。
だからその時だけショートステイに行ってほしいんやけど、自分の楽しみのためにショートに行ってもらうのは気が引けて…」とお話しされています。
どうやら、おうちで介護を担っておられる方のようです。
「でも、説明して納得して行ってもらっている」ともおっしゃっていました。
ショートステイ…そうですね、どうしても「ごめんなさい」感が漂ってしまうのが現実なんですよね。
ご本人が行きたくなるようなショートステイだったらいいのに。
ちょっとした旅行気分でお泊りできるショートステイ。食事もおいしくて、建物もしゃれていて、職員たちも洗練されていて、気の利いた会話もできて、適切な介護サービスを受けることができて、「また来たいわ」と思えるようなショートステイ。
たまたま聞こえてしまった会話から、そんなことを考えました。