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【第58回】最近の施設長さんは若いなぁと思ったら(2008年10月8日)

近頃、お会いする施設長さんなど「長」とつく方が、私と同年代の方が多いのです。「最近の施設長さんは若いなぁ〜エライなぁ…」と思うことが何度も続いてようやく気が付きました。「最近の施設長さんが若い」のではなくて、きっと昔から40歳前後の施設長さんはたくさんおられたのです。ただ私自身が若かったので、貫禄があるように見えていたのですね。そして、私自身がその年齢に近づいてきたのです。

振り返れば私が老人ホームで勤めていたのは20代の頃です。今から思えば当時の施設長さんは40代だったのだと思います。私も、他人さんから(特に若者から)見れば、堂々と社会福祉士として仕事をしているように見えるのかもしれませんね。

そういえば社会福祉士会の研修などで「社会福祉士事務所?独立?すごーい」なんていうある種の羨望のまなざしを感じたり、「私はまだ資格をとったばかりで実践は何も…。またいろいろ教えてください」と言われたりすることが多く、とまどいを感じることもあります。そのとまどいは、自分としては、まだまだ発展途上で自信がなくて未熟で、気分は「新人」なのに、どうやら「新人グループ」には属していないという「自分の気持ち」と「他人から見えている私」のギャップからきているのですね。

20代の頃はとても落ち着いてみえた先輩たち。まさに今、私たちがその中堅層にいるのですね。新人たちとともに成長しつつ、責任を持ってお手本を示す役割もあるのだなぁと思います。

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