介護のコラムを読む

社会福祉士たにこが行く

戻る

【第56回】家族がいることが前提の制度(2008年9月22日)

事例検討会がありました。
検討したのは、要介護5と要支援2のご夫婦二人暮らしのケースです。

要介護5の限度額いっぱいサービスを使っても、安心して生活するにはサービスが足りません。
日曜日は何のサービスも入っていません。なので月曜日に訪問するヘルパーはドキドキしています。
そんなケースです。
私の担当する方でも、似たようなことがあります。
二人暮らしでもそうなのですから、ましてや一人暮らしなんて到底無理。
先日も、ご夫婦ともに入院してしまったものの、さきに回復した夫が「家に帰る!」ということがありました。
家に帰っても誰もいないのに。プランを考えましたが、仮に区分変更して要介護5になったとしても(その可能性はゼロに近いのですが)、まったくサービスの量が足りません。
正直なところ「もし大便がでたらどうします?ヘルパーさんが来るまでそのままですよ?
うんこまみれになりますよ?」と病院のソーシャルワーカーさんとため息をついた次第です。

介護保険というのは、家族がいて、家族が介護できることが前提の制度なのだなあとつくづく感じました。

親ケア.comオンラインサービス「繋がる」
おやろぐ