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【第48回】『教科書が教えてくれないケアマネ業務』を読んで (2008年8月28日)

『教科書が教えてくれないケアマネ業務』(本間清文 2008年6月 雲母書房)を読みました。
あ、そっか~と気付くことがたくさんありました。

その中の一つは「介護保険制度では、被保険者が『要介護状態』になることを『保険事故』として扱う」ということです。
これは〈教科書が教えてくれない〉どころか介護支援専門員基本テキストに記載されていることです。
これを改めて解説されています。
つまり、介護保険とは「介護が必要な状態」という事故によって、不都合が起きている状態を保険によって「元の状態」に戻すというわけです。
当たり前のことですが、意外と忘れている根底の視点です。
もしかしたらその方は「要介護状態」になる前から外食ばかりだったのかもしれません。
「要介護状態」になる前からお掃除をあまりしない生活だったのか知れません。
そこを見誤ると混乱してしまうのですね。

「要介護状態」になったから起こっている生活上の不都合と、「要介護状態」になる前からの生活上の課題をわけて捉えると視界がひらけるような気がしました。

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