介護のコラムを読む

社会福祉士たにこが行く

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【第37回】介護予防ってなんだろう…(2008年7月23日)

姫路に帰省してました。姫路駅の地下に、雑多な感じの食堂スペースがあります。
プラスチックの食券が懐かしいその食堂で必ず食べるのは「たこ焼き」です。
明石風と大阪風の中間とでもいいましょうか、赤い傾斜のついた台にのったたこ焼きにベッタリとソースをつけて、さらにそれをダシにつけて食べるのです。
これぞ姫路流!お客さんのほとんどがこのたこ焼きを食べています。

さてそのたこ焼きをほおばりながら厨房を眺めていると、働いている人は皆さん60代もしくは70代前半(もしかしたら後半!?)とおぼしき女性なのです。
背中がすっかり丸い方もおられます。
でも、たこ焼きをひっくり返す手さばきは華麗で、お皿を洗う様子は力強く、焼きそばを混ぜる手つきは豪快です。
たくましいです。生活費のためなのか小遣い稼ぎか社会参加かその背景はわかりませんし、人それぞれでしょうけれど、介護とは無縁の「前期高齢者」たち。これぞ究極の介護予防!?

…と思いながら大阪に戻ってきて、とある方のブログを見ているとなんと86歳の現役ママさんが紹介されているではありませんか。
上には上がいるのですね。
もしかしたら「介護予防」という言葉を使った時点で、その人らしさを見失うのかもしれません。
「介護予防」という言葉を使った時点で、型にはまった発想しかできないのかもしれません。
「介護予防」という言葉を使った時点で、その人の人生はつまんなくなっちゃうのかも…などと考えています。

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