「社会福祉士たにこが行く」第1回〜

【第30回】少しだけ心が通い合ったような…(2008年7月9日)

比較的お若い方で、片足を切断した利用者さんがおられます。
ケアマネとして関わるようになって1年が過ぎました。
毎月訪問していますが、なんとなくよそよそしい感じから抜け出せないというか、書類に印鑑をいただくだけの訪問のような、たわいもない話を少しかわして「ではまた来月」と言って帰ってくる…というような感じでした。
毎月の訪問も、どちらかというと、気が重いものでした。

もどかしさを感じつつ、1年が過ぎていきました。
私が見る限り、いつもベッドの上でテレビ画面でゲームをされています(ゲームがいけないわけではないのですが、その方のその様子がどうしても自堕落に見えてしまうのです。私の価値観の偏りを痛感する瞬間です)。
これまで何度も市役所職員とトラブルも起こしています。
一体、私のことをどう思っておられるのか、どうなさりたいのか、どうありたいのかが判らないままでした。

今月もご訪問して、いつものように、お話をしていると「人生論」に話が及びました。
人生を歯車に例えられました。
そして「リハビリして、一人で階段を降りられるようになりたいんや」とおっしゃったのです。
そのようなお気持ちをお聞きしたのは初めてです。びっくりすると同時に嬉しく思いました。
「歯車」に例えた人生観も、そのようなことを考えておられるとは全く思ってなかったので、新鮮でしたし、なるほどなぁと思いました。
少しだけ、お互いの心が通い合ったような、私の心のその方に対する部分が少し溶けたような気がしました。

この瞬間があるから、この仕事やめられないのよねぇ…そう思いながら自転車をこいで事務所に帰ってきました。
訪問に向かう時と違って、心は軽やかでした。さあ、リハビリのプランを考えましょう!

【第31回】無言電話も訪問看護ステーションにとっては… (2008年7月10日)については、こちらへ。

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