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【第17回】再び「報酬」のお話(2008年6月9日)

以前ケアプランの担当をしていた方からお電話がありました。サービスを利用されなくなった方で、お電話は1年ぶりです。お元気そうで何よりです。
電話の用件は「介護保険の有効期限が切れるから、更新申請の手続きをしてほしい」というものです。
サービスは使っていないけれど、万一のために更新だけはしておきたいそうです。

居宅介護支援事業所、つまりケアマネがいる事業所は、介護保険の申請代行を行なうことができます。
ですが、これがまた「無報酬」なのです。
相談のみならず、たった1枚とはいえ書類を書き、市役所に提出する…という一連の行為が、本人負担が0円なのではなく、もともと誰からもどこからも報酬をいただく しくみ になっていないのです。
先日のコメントにもありましたように、確かに構造上の問題ですね。
まだまだ発展途上で未成熟な介護保険制度。
さまざまな角度からの議論が必要だと思いますが「相談」や「申請代行」についての報酬についても、考えていきたいところです。
そして、利用する側も、関わる専門職も安心できる介護保険制度にしていきたいです。

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