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【第6回】生活保護だった!?(2008年5月9日)

2年ほど前にケアプランを担当していた方で、今は要支援になられたので地域包括支援センターが担当となっている方がおられます。
なんとその方が実は当時から生活保護を受給されていたということが判明しました。

どういうことかというと、つまり、私が関わっていた頃は既に生活保護を受給されていたのに、私はそのことを知らず必要な手続きを行なわなかったために、その方は本来公費(生活保護の介護扶助)で負担されるべき介護保険サービスの1割分を自分でお支払いになっていたのです。
私も気付かず、生活保護のケースワーカーもその方が介護保険制度を使っていることを知らず、毎週入っているヘルパーも気付かず・・。
それが今判明して、そうだったの!?手続きは2年前に遡って!?担当のケースワーカーは誰!?とあたふたしているわけです。

きちんとその方の情報を把握できていなかった私に問題があるのですが、それにしても、経済的なお話もしてきたし、過去のお仕事のお話や現在の家族状況から、全く「生活保護」と結びつかなかったのです(その事実を聞いた今でも、信じがたいのですが)。
初対面で、その方が生活保護を受けておられるかどうかを確認するというのは、ケアマネとして必要なことでありながら聞き方が難しい…というのはケアマネ共通の悩みです。
でも今回は、初対面どころか関わっていた1年ほどの期間があってさえ、わからなかったなんてプロとしては恥ずかしい限りです。
今回は、改めて自分のアセスメント能力のなさに愕然としています。
担当の生活保護のワーカーさんに連絡をとって、お互いなぜ気が付かなかったのか、今後どうすればこのようなことにならないかを確認したいと思っています。

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