介護のコラムを読む

認知症老人の徘徊対策にGPSサービスを利用しています。

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【第8回】GPSはどんな感じで使っているのか

〜実際の使用例

GPSはどこの会社でもいいけれど、そのGPSの機器を持っていてほしい痴呆症の高齢者の方にばれてしまうということがあります。どういうことかというと、私の場合、祖父が痴呆症で徘徊の習慣があるのですが、GPSで位置を把握したいということを正直に伝えて機器を持ってもらうのは難しいと考えるからです。だから、こっそりとその機器をしのばせておくということになります。

それで単純にポケットに入れておくと、「なんだこれ?」ということで見つけられてしまう可能性が高いんですね。どこに入れておくかというと、よくご老人の方が押車のようなイスにもなるものがありますよね、あのイスにタイヤがついているようなもののフタを開けた中の一番下に隠すように入れています。
たとえばポケットに入れておいたりすると見つけられて「これはなに?」と聞かれることがあると思います。徘徊してしまうといえども「GPSを持たされる」ということに抵抗があり、自尊心のようなものが傷つけられ機嫌が悪くなったり、「GPS」で位置を把握されるようなものは持ちたくないと拒否されることが考えられますよね。

たとえば、思春期ぐらいの学生、中学生や高校生、大学生ぐらいの年齢の子どもが、GPSによって親にいつも位置を把握されている状況というのは必ず嫌がるものだと思います。まあでも隠していたGPSが見つかってしまったわけです。でも「これは預かり物なんだよ。」って適当に言っておくと「ああそうか。」と納得してくれました。私の場合は見つかってしまって、なんとかごまかしてなんとかなりましが、基本的には見つからないようにGPSを持ってもらうようにしたほうがいいでしょう。見つけられて、どういう反応をするかというのは未知数ですよね。

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