親ケア奮闘記Part4【激動編】

【激動編・第33回】主治医への報告。

元の母に戻ってほしい。

私の心配をよそに、母の外泊は、若干の不安は残るものの穏やかなものでした。

当時、外泊時の様子をまとめて主治医に報告したときのメールが残っているのでご紹介します。

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○○病院 ○○先生

お世話になっております。7病棟・横井かつ子の息子、孝治です。
○月○日の外泊時および、その後電話で話したときの母の様子について、ご報告させていただきますので、お目通しのほどよろしくお願いいたします。

【幻聴について】
まったく何も聞こえてこないとのこと。
幻聴が消えてから既に1カ月以上が経過し、この件については本人も安心しているようです。

【妄想について】
看護師さんや同病棟の患者さんを自分の古い知り合いだと言ったり、みのもんたが親戚だと言ったりしておりました。
母曰く「姓も名も変えて、顔も違うが、○○さんだ」「私にはわかる」
「本人に確認したところ『なんでわかるのか?』と驚かれたが、それ以来仲良くしている」とのこと。
それは現実ではないこと、世の中すべてが自分の知り合いだけで構成されているはずがないことを説明したのですが、どうも釈然とはしておりませんでした。

自宅に誰かが勝手に入り込んでいるので、退院後は家中の鍵を取り替えたいと話しておりました。
そんなことはないと諭しても、なかなか安心できない様子。
この件について攻撃的な言動は見られなかったので、まだ許容範囲なのかな、とも思いますが。

【薬について】
少しボーっとして、薬を家のどこかに置き忘れてしまうことが1回あったものの、自ら飲んでおりました。

【会話について】
私の見たところでは、疲れてくると少し興奮してくるようで、「歯医者に行きたいのに、○○先生に邪魔された」など、何度も聞いたようなことを言っておりました。

私のほうから「疲れているようだから、昼寝したら?」と勧めると、それには素直に従ってくれました。

1〜2時間ほど昼寝をした後は、表情も柔らかくなり、「○○先生や看護師さんたちには、いつも迷惑をかけている。
ちゃんと言うことを聞いて早く治したい」と話すなど、すっかり落ち着いた様子でした。

私のほうから母に対しては「たくさん食べて、よく眠って、のんびり過ごすのが一番の薬。
グータラするぐらいで、ちょうどいい」と話しました。

攻撃的な言動や度を超えた電話攻撃で、私や父はもちろん、○○先生、看護師さん、他の患者さんに迷惑をかけたことについて、本人は記憶にないようで、私が当時の様子を説明すると「なんでそんなことをしたんだろう? 迷惑をかけて申し訳ない」と言っておりました。
ただ、○○先生に反抗したことはある程度覚えているようで、申し訳ないと思う気持ちと、当然の権利を主張しただけだという気持ちが相半ばしているようでした。

「退院したら運転免許を取りに行きたい」と言ったので、「無理をしてはいけない」と止めました。
以前、免許を取りに行った際に、ストレスからか不可解な言動が見られたこともありますので。

電話での会話もすっかり落ち着いており、こちらの話を聞かずに一方的に話すところは大分少なくなってきたように思えます。

【身体の動き・食事などについて】
身体の動きはとてもスムーズなようで、動作もかつての元気な状態に近づいているように思えました。

筋力や瞬発力などは少し衰えたものの、腰も心配するほど悪そうには思えませんでした。
買い物などでそれなりの時間歩いても、特にしんどそうな様子はありません。

食事の際のよだれはまったく出なくなり、食べ物を飲み込む力も回復したようで、食事を「おいしい、おいしい」と言ってよく食べました。
食べる量についても、病気になる前より少し多いぐらいで、一人前の食事を平らげた後で、果物を喜んで食べておりました。

夜もよく眠れたようです。


【その他】
「自分の手元に着替えなどがないのは不便」
「早く7病棟(開放病棟)に戻りたいので、調整をしてほしい」と言っておりました。
今の調子なら、病棟を変更していただいても大丈夫そうに思えるのですが。

以上です。

おかげさまで、おおむね好調のようでした。
このままの調子が続いてくれればよいのですが。

可能であれば、次回の外泊は来週末の1泊2日でさせたいと考えております。
それでは、またお電話させていただきます。

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このときのものをはじめ、主治医に送ったメールの数々に目を通すと、当時の気持ちがまざまざと蘇ってきます。

母に少しでも落ち着いてほしい。
できることなら、元の母に戻ってほしい。

ただただ、そんなことを祈っていました。

【激動編・第34回】再び、退院に向けて。 その1については、こちらへ。

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