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介護の本書評「review-kaigo」

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第421回 数字に弱い私ですが、老後のお金にビビらない方法をマンガで教えてください

老後の全部、マンガで一発解決!

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

数字に弱い私ですが、老後のお金にビビらない方法をマンガで教えてください
星 わにこ (イラスト), 安田 まゆみ (読み手)

内容

老後に不安がるのは当たり前。人生レシピを作れば、もうビビる必要がないと主張する本書。7000人から受けたリアルな相談をもとに、不安を抱える人々のさまざまな不安に関して、マンガで一発解決してくれる。お金がなくても「心豊かな、楽しい老後」を過ごしたいなら、まず自ら一歩前に踏み出せれば一気に近づいてくることを示してくれている。

書評

人生100年時代は、今までのように「なんとかなるんじゃないか」という甘い考えではなんともならない手強い時代、と筆者。なぜなら人生100年時代なのに、老後の大切な生活基盤となる退職金も定年後の給料も年金も、どれも予想外に少ないからだ。

ノープランの人生の先にある老後の時間は、間違いなく「貧困」しかない。少ないお金で心豊かに老後を暮らすには、それなりの「プラン」が必要で、そのプランを作るサポートをしてくれるのが本書だ。

本書では、プランを作るためには、人生レシピを作ってプランを立てていけば、数字が苦手な人でも作れるという。レシピを作るための材料は、貯金の残高や資産運用の中身、ねんきん定期便、生命保険証書といったお金に関する情報に加え、「密かな願望リスト」や「気がかりなことリスト」が含まれている。

資産や負債を確認し、人生年表を作成し、年金年表を作成し、未来予想図や依頼家系図を作成していく。この人生レシピの味付けは、「どんな暮らしをしていきたいのか」ということ。「少ない資金であっても『幸せだなぁ』としみじみ思えるような暮らし」を手に入れないと、心豊かに暮らしていくことはできない。

自分が『幸せだなぁ』と思える暮らしはどんなものなのか、考えることも豊かな老後を暮らす上で大切な要素であることも忘れてはいけない。お金に関することをビビらずに考える上で大切なこと、それは「自分のお金を隅々まで見える化」することだと実感できる一冊となっている。

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