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介護の本書評「review-kaigo」

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第418回 親の家を売る

「予備知識なし」では危険すぎる!

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

親の家を売る
永峰 英太郎 (著), 高橋 正典 (監修)

内容

予備知識なしで、親の家の維持や売却に臨むと、相当な苦労や失敗をしてしまうという。また、税金や家の売却金額で損をするリスクも高まるという。本書には親の家の維持、売却に必要な情報をすべて盛り込まれている。満足のいく家の維持や売却をするには必携の一冊となっている。

書評

親元を離れた子が、親の家のことを考えるのは、両親が高齢になり、他界したり介護が必要になったときがほとんどだ。だが筆者が伝えたいのは、予備知識なしに親の家の維持や売却に挑むと、相当な苦労や失敗をするということだ。また、税金や家の売却金額で損をするリスクも高まるという。実際に筆者も相当な苦労をしたという。

空家となった家は、放って置けばすぐに傷むし、近所の目が非常に厳しい。さらに親の家を引き継いだ後には、相続税が発生する可能性があり、売却を考えるなら相続登記をする必要があることなど、予備知識がないとことあるごとに壁にぶつかってしまうのだ。

本書では、親の家の維持や売却に必要な情報がすべて盛り込まれている。1章では家の維持や売却をスムーズに進めるため、親が元気なうちにしておきたい内容が紹介されている。2章では、空家を維持するコツが盛り込まれている。3章は親の死に伴って必要となる、家を含めた相続税対策と申告についてレクチャーされている。そして4章では、実際に親の家を売却する方法を、5章では家の相続登記の方法を紹介している。

これらはすべて、筆者自身も経験したことが含まれており、知識や取材だけの情報とは異なり、非常に実践的であると感じた。本書があれば、満足のいく親の家の維持や売却実現に一歩近づくだろう。

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