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介護の本書評「review-kaigo」

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第417回 シニアの暮らし便利ブック

自分らしいシニアライフを送る情報満載

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

シニアの暮らし便利ブック
太田 差惠子 (著)

内容

90もの人生を豊かにするお役立ち情報が掲載!「楽しむ!」、「背伸びしないで稼ぐ」、「安心、便利な商品・サービス」、「健康のために」、「リスクのこと」、「日々のお金」、「自分らしい最期」という六つの章に分かれて掲載された情報が、シニア世代の人生をより豊かにしてくれるだろう。

書評

国の予測では2036年には国民の3人にひとりが65歳以上になるという。アクティブシニアという言葉も生まれ、一説には100兆円超の市場規模になると予測されている。市場と言われることに抵抗感はあるものの、市場だからこそ、高齢者にとってより楽しいこと、便利で快適なものが増えていくと言えるだろう。

高齢者になれば、さまざまな働き方や楽しみ方、そして気をつけなければならないこともある。また、これまでにはなかったとても使いやすくて便利な商品、サービスも存在している。自分にとって必要なものやコトを選択し、お金のことも気にしつつ最後の瞬間まで自分らしく生きていかなければならない。本書では、そんな高齢者にとって便利で楽しいサービスや商品が、介護に長らく携わってきた筆者の目利きで紹介されている。

大切なのは行動すること。年齢を重ねると、どうしても行動するのが億劫になりがちだ。本書でも筆者は「まずは行動!」と、読者を鼓舞している。行動を起こしやすいように本書は書かれていると感じた。シニア期を迎えたのだから、他人に迷惑を掛けない範囲で自分を労りつつ、笑顔で生きていくべきと筆者は語る。自分が笑顔でなければ、他人を笑顔にすることはできないのだから。

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