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介護の本書評「review-kaigo」

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第414回 自分と家族の生前の整理と手続き

人生の最期にまちがえないために!

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

自分と家族の生前の整理と手続き
根本達矢など弁護士・税理士4名 (解説)

内容

終活が話題になる昨今、人生が終わる前にやっておくべきこと、やっておくと良いことを150問の問いに答える形で紹介。しかも図解が多用されているので理解しやすいというのも嬉しい。

書評

亡くなったあと、残されたものたちが必ず行わなければならないのが「相続」だ。最近は資産が少ない人にも相続にまつわるトラブルが頻発しているという。本書はそんな資産が少ない人に怒りがちな相続トラブルを回避するための対策に特化しているといっても良いだろう。

人がひとり亡くなっていくにあたり、考慮すべき情報は多岐に渡る。例えばそのごく一部を挙げると、預貯金、株、土地、保険、年金、相続、贈与、遺言、入院、介護、葬儀、お墓、デジタル遺品など…。本書ではそれらすべてを網羅し、150問の問いにまとめている。

この150の問いに対して、専門家が本音で回答しているのが本書となる。例えば「資産はどう整理すれば良いのか?」や「葬式や戒名を不要にするにはどうすればいいのか?」、「生前贈与の賢い方法が知りたい」、「揉めない遺言書の作り方を知りたい」など、150もの問いはどれも思わず「あるある」と頷いてしまう質問ばかりが並んでいるので、役立つこと間違いなしと言えるだろう。

さらに、プラス資産とマイナス資産がわかる資産目録帳や残すべきもの、捨てるもの、仕分け&処分術、認知症になっても安心なお助け制度&サービス、賢く節税するための生前贈与の進め方や遺言書作成のポイント紹介、書き込み式家系図やエンディングノートなど、実際に使えそうな作業シートやノウハウがたくさん詰め込まれている。しかも、最新の相続ルール再改正にも対応済みというのも嬉しい。

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