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介護の本書評「review-kaigo」

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第407回 親の介護手続きと対処まるわかりQ&A

身内が75歳以上になったら読む本

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

親の介護手続きと対処まるわかりQ&A
田中 克典 (著)

内容

親や身内がケガで倒れたり、認知症になったとき、その家族には突如として生活の変化や精神的負担、お金といった介護の負担がのしかかる。本書では、最低限知っておきたい介護の知識が、相談の多い64テーマに絞って紹介されている。

書評

親の介護はある日突然やってくる。親が介護が必要な状況に陥ると、「いつかはと思っていたが、ついに来たか」と誰もが思うだろう。今まで元気でいたとしても、親の介護や世話というのは避けて通れない。今何が起こっているのか、この先どうしたら良いのか、何が解らないかも解らない、というのが現実。まさに「暗中模索」という言葉がピッタリな状態になるだろう。

本書はケアマネジャーとして働く筆者が、日常業務で経験したことをもとに、初めて親の介護をすることになる人たちが直面する課題への対処法が記載されている。具体的には、介護生活を送る上で不可欠な介護保険の内容や申請方法、訪問調査の受け方、介護保険サービスの使い方、認定を受けた後の課題などがわかりやすく解説されている。

また、介護に直面した人たちは、介護の専門用語や一定の知識が求められることになる。そこで本書では、最低限知っておくべきことをまとめながら、親の介護を少しでも楽にできるヒントが散りばめられている。Q&A形式なので最初から順番に読む必要はなく、興味を持った項目から、あるいは実際に直面した課題に応じて読み進めることをおすすめする。

インターネットにあふれている介護の情報は玉石混淆。SNSなどの情報だけに頼るのではなく、本書のような専門家の著書を併用しながら、介護に関する正しい情報をしっかりと獲得しておきたい。

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