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介護の本書評「review-kaigo」

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第405回 親の介護がすべてわかる本

「全方位型」親の介護をご紹介!

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

親の介護がすべてわかる本
浅井郁子 (著)

内容

親を介護するためには、介護保険制度やサービスの仕組みだけではなく、高齢者の暮らしの中で起こるさまざまな問題を知ること、その解決のために情報を得ることが大切になる。本書では、そんな親の老いを感じたら備えておきたい介護に関するさまざまな情報が、一冊にまとめられている。

書評

介護保険制度は2000年に「介護は社会で担うもの」として誕生し、3年に一度の改正を繰り返している。改正のたびに実情に合わせたサービスが見直される良い面もあるが、需要の高まりに伴って介護利用者の自己負担額の増大や介護職の人材不足など課題も浮き彫りとなっている。

法律が改正されても、現在行われている介護サービスや医療サービス、福祉サービスの大枠を知っていれば、介護が必要になった時だけではなく、その前段階から地域にある資源を幅広く活用することができ、さまざまな困りごとを乗り越えられるようになる。そのために必要な情報を全方位型で網羅&整理したのが本書だ。介護者が知りたい情報を幅広く取り上げることで、制度やサービスの基本知識を学ぶことでラクな介護をめざせるようになっている。

また、あえて章立てを細かく具体的にすることで、介護、入院、生活環境、お金、認知症、病気、看取りなど、親の暮らしを取り巻くさまざまなシーンをイメージしながら読めるよう、さらには具体的な情報が必要な時にサッと見つけられるようにしてある。親の老後生活を支えるための実用書として、存分に活用できる仕掛けや仕組みがしっかりと整えられている。

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