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介護の本書評「review-kaigo」

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第130回 認知高齢者の心がわかる本

認知症患者の心理の変化と対応策がわかる。

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図説 認知症高齢者の心がわかる本 (介護Library)
平澤 秀人

内容

認知症という病気は、本人のみならずその家族も一緒に向き合っていくという意味では、普通の病気とは少し異なるものかもしれない。難しいのは、認知症高齢者の心を見ることは困難であり、同時に認知症に特有の問題行動は、家族綾医療・介護従事者にとっては悩みの種でもある。本書では、患者の心理、さらにはその対応策までを解説している。

書評

認知症と向き合う家族や介護従事者が最もつらいのは、『心』が見えないということ。戸惑いや不安は本人以上に周囲のものの方が大きい。本書では、筆者が長年試行錯誤する中で思い至った、認知症患者の心の状態を4つのステージに整理することで、心の状態を把握しやすくし、対応策と未来への見通しを持ちやすくしようとしている。

戸惑いや不安の時期であるステージ1。否認や怒りの記事であるステージ2。焦りや抑鬱の時期であるステージ3。無欲・安穏の時期であるステージ4。この4つのステージについて、それぞれのステージの特徴はもちろんのこと、今どのステージにいるのかがわかる「心の状態チェック」も掲載されている。

同時に、認知症高齢者によく見られる48の言動をピックアップし、それぞれについて「心の動き」、「向き合い方」、「やってはいけない対応」が記されており、現在進行形で認知症高齢者と向き合っている方をはじめ、介護・医療従事者も活用することができる。認知症患者と家族が共によい関係を続けていくための出発点となる情報がこの一冊に凝縮されている。

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