介護の本書評「review-kaigo」 第201回〜

第276回「親の介護をはじめたらお金の話で泣き見てばかり」

いろいろたまるけど、お金だけたまらない!?

親の介護をはじめたらお金の話で泣き見てばかりーー知らなきゃ損する! トラブル回避の基礎知識

親の介護をはじめたらお金の話で泣き見てばかりーー知らなきゃ損する! トラブル回避の基礎知識鳥居 りんこ

ダイヤモンド・ビッグ社 2018-01-25


内容


知っているだろうか?親が認知症になったら、例え実子であっても親の財産を動かすことは事実上できない、ということを。本書は、筆者の母が有料老人ホームに入所したところから始まる。どんなお金にまつわる苦難が襲いかかるのか……。

書評

本書は、前作『鳥居りんこの親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけ』の続編にあたる。もちろん本書から読み始めてもまったく問題なく読み進めることができるが、時系列を合わせて円作から読んでおけば家庭事情や筆者のドタバタ感がより一層伝わるだろう。

前作のあらすじと簡単に紹介すると、ガンで余命3カ月と言われた父を自宅闘病生活で見送ると、葬儀の日に母の様子がおかしいことを認識。6年間に及ぶ自宅介護の末、国指定難病と判明した母。自宅介護は諦めて老人ホームに入所することに。本書は老人ホームでの初めてのクリスマスの日から始まる。

とにかく親がボケると、銀行預金、不動産、定期預金といった親のお金は一切アテにできないことがわかる。何年かかるかわからない介護費用のアテにはできないのだ。

本書では、両親のどちらかが亡くなった際の相続である一次相続から、生き残ったもう片方の親がボケるまでに、子どもが親のために知っていくべき香都を紹介する内容となっている。介護はする側もされる側も壮絶な場面に遭遇しやすい物だが、本書では笑いあり、涙あり、知識たっぷり、そんな内容となっている。

読んでいると『死』とはいかに生きるかの裏返しであると感じる。親は死ぬゆく姿を子に見せることで、最後の教育を施すのだ。本書は、そんな親の姿をしっかりと受け止められるよう、わかりやすい文章で書かれている。介護に迷うことがあったり、これから介護をしようとする人はぜひご一読いただきたい。

第277回「誰も書かなかった老人ホーム」については、こちらへ。

関連サイト

  • おやろぐ
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