介護の本書評「review-kaigo」 第201回〜

第275回「認知症の真実」

医者が認知症患者をダメにする!?

認知症の「真実」 (講談社現代新書)

認知症の「真実」 (講談社現代新書)東田 勉

講談社 2014-11-19


内容


今では小学生でも知っている「認知症」という言葉。しかし、その定義は非常に曖昧でわかりにくい。認知症に対する誤解によって、多くのお年寄りや家族が必要のない苦しみに陥っている。本書ではその内側に迫り、さまざまな危機や悲しみから逃れてもらうことを目指している。

書評

認知症という言葉が使われるようになったのは2004年頃から。だが、その言葉の意味は誤解されていることが多い。現在の「認知症」という言葉は「痴呆」の置き換えでありながら、医者は「痴呆」とは全く別の意味合いで使っているからだ。だから「認知症になったら、もう打つ手はない」という極端な悲観論や「認知症を治す薬はすでに発売されており、予防薬もまもなく発売される」といった間違った情報がまことしやかに流れるのだ。

これらはすべて「認知症」の真実を知らないことから生まれた誤解であると言える。本書は、認知症について初めて考えるきっかけを持った一般の人向けであり、専門家であれば知っていることも丁寧に書かれている。従来の認知症の本は、医者向けか介護者向けのいずれかだが、本書はその両方を公平に見る第三者の視点を意識して書かれているのがわかる。

そして本書最大の狙いは「認知症の真実を知らない医者が非常に多いことを一般の方にも知ってもらう」ことだ。認知症は現在の標準治療とされている方法がそもそも間違っているため、介護者や家族がボロボロにされるのだという。本書を手にして認知症の高齢者の方やそのご家族が、本来経験せずに済む悲劇をきちんと回避し、家庭崩壊や経済的危機に陥らないことを筆者も願っている。

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