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介護の本書評「review-kaigo」

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第273回 介護の手続きがまるごとわかる本

安心介護を実現する5つの手続き。

介護の手続きがまるごとわかる本
晋遊舎

内容

身内の介護が必要になったとき、どんなことから始めたらいいのか。本書の冒頭には大まかな流れを追える図がある。これをもとに、5つの手順で介護にかかる負担を減らし、大切な家族を守る手続きが示されている。

書評

2018年、それまで1割負担だった介護保険が、高齢者であっても現役所得並み所得者であれば、所得によって2割負担、3割負担へと引き上げられる。これからの時代、介護保険がどう変わっていくのか知ることが、身内の介護、あるいは自分自身の介護に備える上では必須となる。

本書では、身内の介護が必要になったときには5つの流れで進めるべきだという。1つめが身内の介護に備えること。2つめが介護のお金を考えること。3つめが在宅サービスを選ぶこと。4つめが在宅介護サービス開始時の手続きをすること。最後となる5つめは、施設入居先を決め手続きすること。

それぞれの手順の中にもさらに詳細な流れがあり、これを順番に追っていくことで、身内の介護をスムーズかつ迅速に進めていくことができる。また、本書は基本的に見開き完結で写真や図表が多用されており、なおかつフルカラーで展開されているため非常に読みやすい。

また、各章の最後に付録のように付けられている読み物が非常に役に立つ。「介護の予兆を見逃さないようにしよう」や介護者の生活を守るワザ」など、買って読んだその日から役に立つ内容が数多く紹介されている。さらに、最終ページにあるサ高住と介護付き有料ホームの実際の生活レポートなど、介護の現場に寄り添ったレポートも非常に役に立つ。さらに、同様に各章ラストに掲載されている「介護がまるごとわかるコラム」も非常に読み応えも十分。

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